« 【はっしゃん】の小売業投資のすすめ | トップページ | 【はっしゃん】の持株会のすすめ »

2005.08.18

【はっしゃん】損切りルールのすすめ

株式投資の初心者向けの内容ですが、
「損切りルールのすすめ」の改訂版をエントリーします。
長文ですが、よろしければおつきあいください。

●初心者とプロが同じ土俵で戦う
 ゴルフにはハンディがありますが、
 株式投資にそんなものはありません。
 命の次に大切なお金を賭けて、
 初心者とプロが同じ土俵で戦う、
 弱肉強食の「戦場」が株式市場の正体です。

 10年ゴルフをやっても
 初心者並に下手な人はいます。
 株式投資もまた投資歴が長いからといって
 決して、うまくなるわけではありません。

 「戦場」で勝ち抜くためには、
 知識とルールが必要です。
 その基本は、「損切り」を覚えること。
 決められたルールを守ってこそ
 「投資」なのです。

 あなたの投資方法は間違っていませんか?

●全てはあなたの責任
 株式市場の最大の問題点は、
 当たり前のことですが、
 全てのリスクが投資家責任に
 なっている点にあります。

 リスク管理は非常に難しいもので、
 何も知らない初心者にとって
 株式投資は極めて投機性が高く、
 投資対象としてお勧めできる
 ものではありません。

 確率論で言うと、株を買った瞬間から
 最大損失リスクは100%
 (無一文になるということ)であり、
 空売りなど信用取引のリスクは、
 無限大です。
 (無一文になってかつ借金が残るということ)

 プロや上級者は、
 どのようなケースに遭遇しても
 自分で損切りをできますし、
 ヘッジ売りをかけることもできます。

 ところが、初心者の多くは
 想像以上の損失を目の前にすると、
 何もすることができず、
 大損失を抱え込んでしまうのです。

 ずいぶんと高い授業料ですが、
 これが現実です。
 誰でも最初は初心者ですから、
 多くの方は似たような経験があると思います。

 株式市場で適切な資産運用をしようと思えば、
 リスクを回避するために必要な知識やルールを
 自分自身で身につけるしかありません。

 最後は、自分自身で決断するしかないのですから。

●証券会社・信用取引の罠
 株式投資に最も必要なものとは何か?
 上がりそうな情報をいち早く入手すること?
 答えは、もちろんNO!です。

 まずは、株式投資に必要な
 最低限の知識やルールを
 自分自身で学ぶことから始めなければなりません。
 これについては、あとで詳しく述べることにします。

 もし、あなたが証券会社のアドバイスに期待して
 投資をしているのであれば、
 もう一度よく考えてみてください。
 証券会社は、株式委託手数料で
 儲けている会社ですから、
 顧客に株式を売買させないと儲けになりません。
 あなたが契約している証券会社は、
 本当にあなたの資産運用のことを考えてくれますか?

 特に初心者にとって信用取引は最悪な道具です。
 多くの証券会社は、信用取引の金利、
 あるいは貸株料で安定収入を得ています。

 信用取引の実態は、顧客の射幸心をあおり、
 株式を担保に借金をさせて
 リスクの高い高額取引へ誘導する
 ボッタクリ商法なのです。

 信用取引の勝者は
 「ゼロ」とも言われていますが、
 会社が儲かる仕組みで
 顧客が勝てるでしょうか?

 一部の信用取引の勝者が
 過剰に宣伝されていますが、
 そのまま信用してはいけません。
 (スポンサーに証券会社が
 ついていたりしますよね。)

 あなたに適正がなければ
 信用取引は、身を滅ぼします。
 逆に、あなたに適正があれば、
 信用取引など使わなくても勝てます。

●投資顧問の罠
 もし、あなたが投資顧問や
 投資情報業者と契約している場合は、
 その業者があなたに何を提供しているか
 確認してみてください。
 銘柄だけ提供するような業者とは
 契約を打ち切ることをお勧めします。

 なぜなら、どんなによい銘柄をもらっても
 基本となる知識やルールがなければ、
 そう簡単に勝てるわけではないからです。
 一時的に勝てたとしても、
 いずれ大負けするでしょう。

 投資顧問や投資情報業者が悪いのではありません。
 あなたが「下手」なのです。
 自分自身の責任なのですから、
 勉強をして出直してください。

 長期視野で見れば、勝敗は銘柄選択ではなく、
 リスク管理で決まります。
 株価は長期的には右肩上がりですから、
 失敗さえしなければ本来、誰でも勝てます。
 勝てないのは、方法が間違っているか、
 能力が劣っているかです。

 ところで、投資顧問や投資情報業者には、
 「下手」な個人投資家から顧問料を搾取している
 悪徳業者も多いので注意してください。

 このページを最後まで読めばわかりますが、
 あなたが「上手」になりますと、
 業者の情報などは必要なくなります。

 それでは業者側は商売になりませんので、
 「下手」なままのあなたに対して
 あなたが勝てないことを承知のうえで
 意図的に仕手株など上級者向けの
 銘柄をリークして商売しているのです。

 心当たりのある方は、よく考え直してみてください。

●自分の判断で売買する
 あなたは、自分の判断で売買していますか?
 証券会社や投資顧問会社、
 あるいは上級レベルの個人投資家など
 第三者の情報を当てにしているようでは、
 いつまで経っても半人前です。

 株式投資を競馬やパチンコと
 勘違いしていませんか?
 銘柄を適当に選んで売買しているようでは、
 いつまで経っても上達はしませんよ。

 初心者の多くは、上級者と同じ銘柄を
 売買しても、損をしてしまいます。
 なぜでしょうか?

 失敗を回避するための、
 リスク管理力に大きな違いが
 あるためです。

 リスク管理力を身につけるには、
 まず自立することです。
 とにかく、自分の判断で売買を
 できるようになってください。
 投資すべき銘柄は自分で探しましょう。

 そのために必要な知識やルールについては、
 次から説明していきましょう。

●基本は「損切り」
 スポーツに技術や経験が必要なように
 株式投資にも必要とされる
 知識やノウハウがあります。

 そして多くのスポーツがそうであるように、
 株式投資についても、まず基本となる「守備」から
 覚えていくことになります。

 その中で最も基本とされているのが「損切り」です。
 「損切り」とはつまり、
 買った銘柄が値下がりしたときに
 損を承知で売るということです。

 「損切り」を理解できて初めて、
 株式投資のスタートラインに立つ
 ことができると思ってください。
 「損切り」は、最も初歩的な基礎知識です。

 「損切り」は、野球でいえば、キャッチボール。
 柔道でいえば、「受け身」です。

 柔道では、最初から相手を
 投げ飛ばすことを教えません。
 まず、投げられたときの防御方法を教えます。
 いくら相手を上手に投げ飛ばす
 ことができたとしても、
 「受け身」を知らなければ、
 1回投げをくらっただけで
 大怪我をしてしまいます。

 株式投資における「損切り」も、これと同じです。
 「損切り」の必要性は確率論で証明されていますので、
 証券会社の運用システムですら、
 「損切り」を前提としたマニュアルが作られています。

 株価はテクニカルやファンダメンタルズの
 通りに動くとは限りません。
 これらの技術は少し高度なもので、
 覚えると役に立ちますが、
 一般の個人投資家が損をしないために必要なものは
 リスク管理の基本である
 「損切り」を覚えることです。

●ルールを決める
 株式投資で損をすることは、
 恥ずかしいことではありません。
 丁半博打でも半分は負けますが、
 株式投資の場合、個人投資家の
 90%以上は損をしていると言われています。

 これは、ある意味で当然の結果です。
 「損切り」もできないようなレベルの投資家は
 一時的に勝つことはあっても
 待っていれば、いつかは負けるのです。
 そして「受け身」ができていないので、
 必ず大怪我をしてしまいます。

 逆に「損切り」ができるようになってくると、
 適当に銘柄を選んで売買していても
 そう簡単に負けるものではありません。
 プロだからといって全ての銘柄を
 知っているわけではありません。
 リスク管理の基礎ができていれば、
 銘柄など知らなくても勝てるのです。
 株式投資とはそういうものです。

 弱肉強食の株式市場で
 勝ち組の10%になることは、
 もちろん簡単ではありませんが、
 それほど難しいことでもありません。
 ただし、ある程度の「適性」を必要とします。

 最初に必要なことは「損切り」を覚えることです。
 「損切り」を覚えるということは、
 つまり、「損切りのルールを決める」
 ということです。
 何の指針もなく売買していて
 勝てるはずがありません。

 株式投資の敗者は、ルールを決めていないか、
 決めていても違反をしてしまうかの
 どちらかではないかと思います。

●損切りのルール
 ここまで読んだ方は、株式投資の
 リスクと対策について
 もう十分おわかりいただけたのでは
 ないかと思いますが、
 ルールを守れないからリスクがあるのであって、
 ルールを守ることができれば、
 なんら恐れることはありません。
 リスクは、ルールの範囲内に限定されるのです。

 さて、「損切り」のルールといっても
 決めておくことは、1つあれば十分です。
 最低限必要なルールとは、
 「買う前に、損切りの目安を決めてから買う」
 ということです。

 「損切りの目安」の決め方については、
 買値の10%を下回った場合などが一般的です。
 テクニカルなどのテクニックを用いて
 精度を上げることが可能です。
 これらは、応用分野になりますので、
 ここでは、テクニックの詳細については触れません。

 とにかく、この損切りルールを守る
 ということが重要になります。
 それは、「損切りの目安を下回ったら必ず売る」
 ということです。

 ルールを決めるのは簡単ですが、
 守ることは、決して簡単ではありません。

 元プロでもプライベートでは勝てない人もいます。
 それは、証券会社には損を回避するためのルールと
 違反に対する罰則があるからです。
 会社のルールを守ることは簡単なのですが、
 自分で決めたルールを守ることは
 経験者でも難しいのです。

●ルールと株式投資の適性
 スポーツの世界には、野球にしろサッカーにしろ
 必ず「ルール」があります。
 そして、そのルールは「絶対的に不可侵なもの」です。
 どんな理由であれ、ルールを破ってしまっては、
 ゲームそのものが成立しなくなってしまいます。

 ルールというものは一見して窮屈なものですが、
 実は「スポーツの定義そのもの」であるわけです。
 同じことは、世の中のあらゆることに言えます。
 私たちはルールという秩序の中で生きているのです。

 さて、スポーツの世界には審判がいて
 ルールの判定をしてくれますし、
 世の中の多くのルールには、
 それを守るために働いている人々がいて
 秩序が維持されています。

 ところが株式投資には、それがありません。
 何を買っても、何を売ってもいいのですが、
 最終判断は、あなた自身がするしかありません。
 自分でルールを決めて、
 自分でそれを守るしかないのです。

 株式投資のルールの中でもっとも大切なのは、
 「損切り」のルールということになりますが、
 これを守ることは、実は容易ではないのです。

 他人が決めたルールを守ることや、
 自分で決めたルールを他人に守らせることは、
 比較的簡単なことですが、
 「自分で決めたルールを自分で守ること」
 は非常に難しいのです。

 例えば、健康に悪いと思っていながら
 禁煙を続けられない人。
 家族を裏切っていると思いながらも
 浮気を止められない人。
 このような人は、株式投資の「適正」がありません。

 ルールを守れるか、守れないかは、
 このようなメンタルコントロール適性で決まります。

 ルールを守れないと思う方は、
 株式投資をしてはなりません。
 他にも資産運用の手段はあります。

●3つの投資手法
 代表的な投資手法に、
 ・デイトレード手法
 ・テクニカル手法
 ・長期投資手法
 の3種類があります。

 例えば、
  デイトレードは危険な投機ゲームである
  テクニカル投資は数字遊びで根拠がない
  長期投資は右肩上がりの時期しか通用しない
 などと言われることがありますが、
 いずれも誤った考え方です。

 なぜなら、株式投資の本質は、
 何を基準に投資判断をするかではなく、
 どうやってリスク管理をしているか
 であるからです。

 注目すべきは、投資手法のルールが
 どのような手法でリスク管理をしているか。
 それが間違っていないかということです。

 「ルールを守る」という基本が出来ている人は、
 どの手法でも成功します。
 逆に基本ができていない人は、
 どれをやっても失敗することでしょう。

●そのほかのアプローチ
 そのほかルールを守るためにできることには、
 例えば、次のようなアプローチもあります。

 複数の人が集まって投資家クラブを作ったり、
 ホームページやブログで自分なりのルールや
 投資成績を公開することは、
 実は非常に合理的なことなのです。

 もうお分かりだと思いますが、
 ルールは1人より2人、2人より3人の方が
 守りやすいという性質を持っています。
 従って投資家クラブという複数参加の形にすることで
 ルールが守られやすくなるのです。

 同じように、1人の場合でも投資内容を
 包み隠さず公開し、情報配信することで、
 ルールに対する意識は向上しますので、
 こちらの方も一定の効果があるでしょう。
 試してみてはいかがでしょうか?

 最後に株式投資は
 「お金を増やす最良の方法」ではない
 ということをお伝えしておきます。
 株式投資の勝者が人生の勝者に
 なるわけでもありません。

 なお、この文章は自分自身の失敗や経験を元に
 株式投資の初心者のために書いたものです。
 ストレートに書いていますので、
 異論などもあるかと思いますが、
 ご容赦ください。

 株式投資があなたにとって
 よいパートナーとなることを
 願ってやみません。

ありがたいことです。

|

« 【はっしゃん】の小売業投資のすすめ | トップページ | 【はっしゃん】の持株会のすすめ »

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/25608/5529750

この記事へのトラックバック一覧です: 【はっしゃん】損切りルールのすすめ:

« 【はっしゃん】の小売業投資のすすめ | トップページ | 【はっしゃん】の持株会のすすめ »