« 【はっしゃん】オンリーワン企業の探し方2 | トップページ | 【はっしゃん】オンリーワン企業の探し方4 »

2005.10.20

【はっしゃん】オンリーワン企業の探し方3

オンリーワン企業の探し方
の3回目です。

今日のテーマは同業他社より
利益率が低い企業です。

オンリーワン企業を探す場合、
「利益率の高い企業を探す」
だけでは、多くの有望な企業を
見逃してしまうことになります。

「株価は利益に比例する」わけですから、
少しくらい利益率が低くても
それをカバーする売上を計上すれば、
利益も大きくなり、株価も上昇します。

特に「利益率が低い」にも関わらず、
高成長を続けている企業には、
それなりの理由があります。

例えばコスモス薬品は2万人程度の生活圏に
食料品も取り扱う大型ドラッグストアを展開しています。

コスモス薬品の経常利益率は、
業界トップのサンドラッグ(7.3%)の
半分以下の3.1%しかありません。

利益率が低いコスモス薬品がダメかというと、
そうでもなく、サンドラッグと商圏が競合する
福岡などでも棲み分けています。

食料品は利益率が低い反面で、
顧客層を広げ、リピーターを増やす
という効果があります。

売上げ構成の違いは、
四季報などで比較できます。

       サンドラッグ コスモス薬品
 医薬品    31%    21%
 化粧品     35%   17%
 雑貨ベビー  18%   16%
 食料品     0%    45%

どちらが優れているというのではなく、
コスモス薬品とサンドラッグは、
ビジネスモデルの異なる企業なんです。

2002~2005年の成長率は、
サンドラッグが170%なのに対して
コスモス薬品は349%の水準にあります。
今期の月次業績をみてもサンドラッグより
コスモス薬品の方が好調みたいです。

利益率が半分でも売上が2倍成長すれば、
利益の増額分は同じですから、
成長率と利益率から見た場合、
2社は甲乙付けがたい状況だといえます。

また、「利益率が低い」企業には、
「参入障壁が高い」という
大きなメリットがあります。

高収益企業には、資本効率の面から
利益率の低いビジネスへの参入が
難しい側面があるからです。

例えば、99プラスの経常利益率は
わずか2.3%しかありません。
粗利が少なく、経費のかかる生鮮食料品を
99円で売るから当たり前ですが、
この利益率の低さが、
逆に99プラスの強みになっています。

後発でローソンなどが参入してきましたが、
なかなか儲からないから
ビジネスが軌道にのっていません。
低利益率であっても、
99プラスの2002~2005年成長率は
436%と群を抜いています。

高成長の結果、利益率が低い企業の場合、
低い利益率が持続するわけではありません。
利益率より成長速度を優先している場合は、
将来的には、利益率も回復すると
考えるのが妥当だと思います。

このように利益率は各社のビジネスモデルや
成長ステージと密接な関係にありますので、
その特徴を分析することで、他社に対する
優位性が明らかになってくるわけです。

次回は、オンリーワン企業の
成長余力の見極めについて
書いてみたいと思います。

ありがたいことです。

|

« 【はっしゃん】オンリーワン企業の探し方2 | トップページ | 【はっしゃん】オンリーワン企業の探し方4 »

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/25608/6488143

この記事へのトラックバック一覧です: 【はっしゃん】オンリーワン企業の探し方3:

« 【はっしゃん】オンリーワン企業の探し方2 | トップページ | 【はっしゃん】オンリーワン企業の探し方4 »