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2005.11.29

【はっしゃん】スロー・イズ・ベター

今日はスロートレードについて。
トップのブログ説明を
ちょっと変えてみました。

 科学的な根拠に基づいて
 株式投資における不確実性を
 極力排除することで、
 ストレスのかからない
 「スロートレード」を
 追求・実践します。

と、抽象的な表現にしていますが、
スロートレードの最大の特徴は、
「ストレスにならない株式投資」
ということです。

ストレスの要因とは何か?というと、
・目標やノルマ
・株式投資の不確実性
になると思います。

というわけで、【はっしゃん】式
スロートレードは、
1.目標やノルマは設定しません。
2.不確実性を排除することを追求します。
の2つを原則とします。

そりゃまあ、1億円とかの
マイルストーンはあるでしょうけど、
通過点としてあるだけですし、
無理して通らなくてもいいと思います。
ストレス要因になるくらなら、
やめた方がマシです。

次のポイントが不確実性の排除です。
具体的には、
・株価の不確実性
・企業業績の不確実性
の2点になると思います。

株価の不確実性を排除するためには、
株価が予測しやすい銘柄を選んで
投資すればいいだけです。

わたしは、企業業績の拡大に比例して
株価が変動する銘柄(割安成長株)
に限定して長期スタイルで投資する
ことにしています。

次に企業業績の不確実性です。
株価も企業業績が前提になりますが、
この不確実性だけは避けることができません。
したがって、この問題の解決を
企業IRの透明性に求めています。

つまり、企業業績の不確実性を
排除するために、
「月次情報を公開している企業」
に投資先を限定しています。

少なくとも月1回業績をチェック
することで、リスクを大幅に
低減することができています。

この2つの要素で絞り込むと、
「月次情報を公開している
 割安成長株への長期投資」
という、はっしゃん流の
銘柄選びに辿り着くわけです。

と、ここまでが方法論ですが、
スロートレードの良さは、
技術論だけでは説明が難しいんです。

分かりやすく言うと
「ハラハラ・ドキドキ」
しないんです。

確実性が極めて高いので、
どちらかというと、
預金の方に近い感覚です。

ストレスのない状態。
これに価値を認められる方には、
スロートレードをオススメします。

スローを美とする以上、
求めるところはお金ではなく
精神的な豊かさですからね。

ようするに、技術論ではなく
精神論なんだと思います。

投資パフォーンスの追求ではなく、
ストレスのかからない方法で
自分なりのベターを見つける。

のんびりマイペースで
トレードをしてみませんか?

ありがたいことです。

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2005.11.10

【はっしゃん】EPSとPERと成長率の関係

今日はEPSとPERの関係について
説明したいと思います。

言うまでもなく
 株価 = EPS × PER
の計算になるわけですが、
成長企業のEPSがおおむね
売上規模に比例して上昇していくのに対して
PERは人気指標なので
株価の短期的な動きにも左右されて、
イマイチ読みにくい傾向があります。

それでも全く計算できないわけではなく、
業種や同業他社と類似する傾向が
ありますから、予測することも
十分に可能だと思います。

特に小売業のPERは、
年間成長率に比例する傾向に
ありますから比較的予測しやすい
業種だといえます。

さて、一般的な小売業のPERは、
15~20倍が妥当な水準だと思います。
(赤字企業などは除きます)
つまり、PERがこのレンジを
上回っている場合は、
2年後、3年後の成長を見越して
株価が買われているということです。

下の表を見てみてください。

marunengo

例えばEPSが毎年30%成長する企業の場合、
前期EPSが100円なら、
今期の予想EPSは130円、
2年後EPSは169円、
3年後EPSは219.7円になります。

妥当株価をPER20倍で計算すると、
現在が2000円だとして、
今期中には2600円、
2年後には3380円、
3年後には4394円になります。

本当に4394円になるのであれば、
2年後EPSの3380円で買っても
30%の利益がでるわけですから、
先に買っておきたい人もいるでしょう。
3380円は今期予想EPSでPER26倍です。

このように、株価が何年も先の成長を
織り込んで人気化していくと、
だんだん割高なPERになってしまう
というわけです。

例えばPER40倍という株価は、
年率20%成長なら5年先ですが、
年率50%の成長なら2年半先の
ことでしかないわけです。

だから年率50%成長の企業のPER40倍は、
年率20%成長企業でいえばPER27倍程度
に過ぎないということです。
成長が維持できればの話ですけどね。

逆にPERに見合った成長を維持できなれば、
妥当なPER水準に戻ってしまう。
つまり、株価が期待される成長より割高だと
増収増益でも売られることがあるわけです。

3338w0511

さて、今期の業績を下方修正して
10月月次でも不振が続く99プラスですが、
依然PER40倍の水準にあります。
99プラスは、下方修正したとはいえ、
来期の売上増加率は50%超が見込まれます。
EPSが極端に悪化しないとすれば、
今の水準は来期PERなら25倍程度です。

99プラスの評価は来期以降の
成長性で決まるわけですが、
下方修正以降は、
評価が分かれているといえます。

ありがたいことです。

記事中のチャートは明日香を利用しています。

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2005.11.06

【はっしゃん】IPO銘柄からお宝を探す

今日はIPO銘柄の買い方について
考えてみたいと思います。

オンリーワン企業への投資で重要なのは、
成長余力の見極めになります。
当然、規模が小さい新しい企業ほど
今後の成長余力が大きいと思います。

オンリーワン企業の株価は、
おおむね右肩上がりで上昇していくため、
早く買えば買うほど利益率が高くなります。

従って、もっとも効率よくお宝銘柄を
発掘しようとすれば、上場したばかりの
IPO銘柄を中心に狙うのが
いいのではないかと思います。

成長株投資は、大手企業や
1部企業ではなく、あくまで新興の
ベンチャー企業が基本だと思います。

しかしながら、ここ最近はIPO銘柄への
投資がオーバーヒート状態になっていて
初値が公募価格の何倍にまで買われるなど
異常な状況が続いています。
ハイテク銘柄に限った話でもなく、
市場の成熟している小売業でも
同様の傾向にあるようです。

では実際に過去2年間で小売IPO銘柄が
初値からどのような推移をしているのかを
見てみたいと思います。

hatune

2004~2005年10月までに新規上場した小売業は
全部で41社ありました。
銘柄コード順に並べているので、
多少の前後はありますけど、
下の銘柄ほど直近IPOです。
四季報のコメントから、どんな会社なのかを
拾い上げて書き出してみましたけど、
まあ、いろいろありますね。(笑)

初値比という列が
初値からの株価の変化率です。
・水色は初値の半値以下。
・緑色は初値より下のまま。
・白色は初値から3割未満の上昇
・黄色は3~5割の上昇。
・赤色は5割以上の上昇。
に色分けしています。

これを見る限りIPO銘柄の
半分以上の22銘柄が初値を下回っていて、
さらに半値以下が11銘柄もあります。

逆に3割以上の上昇は、8銘柄しかなく、
2倍以上になっているのが
3349 コスモス薬品の1銘柄のみ。

うーん、それにしても恐ろしい結果ですな。
わたしも、こういう状況なのは分かっていたので、
積極的に近づかなかったのですけど。

次に各銘柄の成長性や収益性を
分析してみましょうか。
売上増加率は、2003~2005の
2年間で計算しているだけですが、
それなりに高い数字を出している
企業も見られますし、新興企業らしい
元気のよさは感じられますね。

また、直近の経常利益率をみてみると
黄色の5%超や赤色の10%超
の高収益企業も多く悪くないように思います。
まあ、先のことは分かりませんが。

次に割安性ですけど、現在のPERでは
割高な銘柄も多くあるものの、
10倍台の銘柄も17銘柄あり、
今後の成長力を考えると、
適正あるいは、割安といえるものも
存在するのではないかと思います。

それでも、初値比で結果が出ていないのは、
やはり異常なIPO人気に
原因があるのでしょう。

公募で買うという選択肢もありますが、
それはそれで、資金効率が
大幅に落ちますからね。

じゃあIPO銘柄は避けるべきかというと
そうでもないかなと思います。

少なくとも月次情報の有無と
同業他社とPERを比較さえしておけば、
ハズレを引く確率は、ほとんどない
のではないかと思いますし。

ちなみに、IPO企業は、公開直後には
月次情報を公開していないものの、
しばらくすると公開するところがあります。
わたしは、最近になって、この事実に
気がつきまして、IPO銘柄の評価を
変更することにしました。(笑)

さて、この表を見る限りIPO銘柄で
注目なのはドラッグストアだと思います。

直近IPOだった薬王堂を除いて、
全ての企業が初値比でプラスに
なっていますし、コスモス薬品は1年で
約2.5倍になっています。

ドラッグストアは、どこも似たような
チェーン店ばかりですので、(笑)
最初に高い評価をされていないわりに
成長性は高いので、その後の値上がりが
期待できるのかもしれません。

とりあえず、小売業のIPO銘柄があれば、
欠かさずにチェックしておくと、
第2のコスモス薬品を発掘することも
可能なのではないかと思います。

ありがたいことです。

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2005.11.05

【はっしゃん】長期投資の心構え5

長期投資の心構えの5回目。
このシリーズは今回で最終回です。

長期保有の持株が
「含み損」になってしまった。

さて、どうする?

最終回にふさわしい話題ですね。(笑)
対応は2つに分かれると思います。

まず、含み損になった理由が明らかで
株価が予測の範囲内で推移している場合は、
よく考えて自分なりの結論を
出せばいいだけです。
そのまま放置していてもかまいませんし、
今の水準が割安だと思うのであれば、
ナンピン買いをしてもかまわないでしょう。

逆に、理由が分からなかったり、
分析に確信が持てない場合は、
株価が予測不可能な状態ですので、
原則通りに「損切り」をしましょう。

このような場合の対応能力は、
投資家のスキルによって大きく違ってきます。
重要なのは、自分のスキルを理解して
おくことだと思います。

わたし自身は、株式投資の専門家でもなければ、
人より優れた知識があるわけでもありませんから
自分で株価を予測可能な銘柄にしか投資をしません。

「これはついていけないな」と思ったり、
不安になって株価が気になりだしたら、
利益の有無にかかわらず投資対象から外します。

特に、株価が気になってしまうのは、
長期投資では最悪の状況です。
気になるのは、「予測できない状態」にあるからで、
ようするに自分の力が不足しているのだと
思った方がいいと思います。

わたしは、銘柄選びの基準として
ストレスにならない範囲で行うことを
なによりも重視しています。
お金より健康の方が大事ですからね。

また、自分の投資スキルの未熟さを補うために、
3種類の損切りルールを決めていて、
リスク許容度に応じて使い分けています。

それは、
・買値を1円でも下回った
・移動平均線や抵抗ラインを下回った
・損失限度額を超えた
というものです。

特に企業分析や業績予測のスキルが未熟なうちは、
誤った選択をすることもありますし、
また、誤りがなかったとしても、
株価が予測通りに動くとは限りません。
機械的な損切りルールを設けておくことは
合理的なことだと思います。

株式投資は、自己ルールに基づいた
企業分析あるいは業績予測のゲームです。
スキルを磨くことで守備範囲は
格段に広くなると思いますが、
最後は自分自身との戦いになります。

すなわち、いちばん重要なのは、
不確実性を極力排除するための
メンタルコントロールのテクニック
なのではないかと理解しています。

ありがたいことです。

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2005.11.04

【はっしゃん】長期投資の心構え4

ご好評をいただいております
長期投資の心構えの4回目です。

長期保有の持株がいきなり
株式分割を発表して、
株価は買い気配スタート。

さて、どうする?

株式分割というのは、
資金調達を伴わない新株発行のことで、
既存の株主にも持株数に応じて
無償で新株が割り当てられます。

発行済株数100万株の会社が
100万株の新株を発行すると
株数は2倍の200万株になります。
このとき株価は理論上は半分になりますから、
1:2の分割といいます。

株式分割は既存の株主にとっては、
株数が増えた分だけ
株価が下がることになるので、
メリットもデメリットもありません。

でも、通常は株価が上昇します。
理由は3つ。
・株価が下がり購入しやすくなる
・浮動株が増えることで流動性が増す
・新興企業は、株主数が増え東証上場の思惑が出てくる
というところでしょう。

例えば、わたしの注目銘柄である
ヴィレッジVの株価は170万円です。
いくらわたしが、オススメ銘柄といっても(笑)
170万円を出せる人は多くないでしょう。

半分の85万円でも高いです。
4分割して42.5万円ならというのが、
普通の感覚だと思います。

このように株式分割を行って単価を下げると
値頃感が出てきて一般株主数が増えます。

特に、東証2部、あるいは1部上場を
目指している企業は、
上場基準として株主数の規定がありますから、
積極的に株主分割をしてきます。

また、成長企業の場合も
EPSがどんどん高くなり、
それに比例して株価が上がってしまうので、
適度に分割をする傾向があります。

ですから、株式分割企業は業績も好調で、
東証へのくら替えも期待できるという
「よいイメージ」が定着しているのだと思います。

しかし、分割数が多くなると悲劇が起こります。
1:3、1:5、1:10、1:100
などのケースです。

分割を実施したら、理論株価はそれぞれ、
3分の1、5分の1、10分の1、100分の1
になります。

ところが新株の発行は2ヶ月先なんです。
法律のことはよく分かりませんが、
法律でそう決まっているらしいです。

つまり、新株が発行されるまでは、
株数は同じままで株価だけが
先行して数分の1になるという
かなり特殊な状況になります。

例えば、1:10の分割では、
発行株式数という流通量が同じままで
株価だけが10分の1になるため、
取引可能な市場規模も10分の1になるんです。
でも、買いたい人の数は変わりません。

短期的な株価は需給できまりますから、
値段が下がって買いやすくなった分割株に
買い注文が殺到してバブルのような
特殊な株価チャートが形成されます。

そして、2ヶ月後、新株が到着すると、
需給が緩和されて急落するわけです。
それで終わり。
下のグラフは、1:10の分割を実施した
テイツーの株価チャートです。

7610w

このような一時的な需給で
株価が大きく歪めらるのは問題なので、
ただちに新株を流通させられるように
制度の改定が検討されているようです。

乱高下する株価を見るのは、
あまりよい気分ではないと思いますが、
業績に関係なく上がった株価は、
いずれ元に戻るものですから、
冷静に対処するのがいいでしょう。
2ヶ月なんて長期投資から見れば、
どうでもよいことですから。

もちろん、あまりの高PERになったら
売ってもよいのではないかと思います。
新株が到着して安くなってから
買い戻せばいいわけですからね。

でも、いい会社の場合は、
いつ好材料が出るかなんて、
分からないですからね。
難しい選択になると思います。

結論としては株式分割は中立要因。
長期投資では、株価の乱高下は
無視するのが一番。
ということになると思います。

ありがたいことです。

記事中のチャートは明日香を利用しています。

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2005.11.03

【はっしゃん】長期投資の心構え3

長期投資の心構えの3回目です。

長期保有の持株がいきなり
MSCBを発表して、
株価は売り気配スタート。

さて、どうする?

そもそもMSCBとは何なのか?
よく分からない方もいると思いますので
増資との違いを簡単に説明します。
MSCBとは新株予約権付の転換社債で、
増資と同じように資金調達方法の1つです。

MSCBと増資の違いを簡単に説明すると

・増資は「新株発行数が固定」の資金調達法。
・MSCBは「調達金額が固定」の資金調達法。

と、これだけのことなんですが、
この違いがポイントなんです。
 調達金額=発行株数×株価
なんですから。

例えば、発行済株数が100万株の
企業が20万株の公募増資を発表します。
でも、公募増資を発表すると
前回、述べたように1株利益が希薄化するので、
理論上は希薄分だけ株価が下落します。

増資は「新株発行数が固定」の資金調達法なので、
株価が下落すれば、それだけ資金調達額が
少なくなってしまいます。
極端な話、発行済株数が100万株の
企業が100万株の増資を実施すると、
理論株価は半値になります。
200万株なら株価は3分の1です。

つまり「新株発行数が固定」の増資は
大規模な資金調達には向いていないわけです。
新株を増やしても、その分だけ株価が下がれば、
調達金額は増えませんから。

これが、第三者割当増資の場合は、
時価などを参考に割当先と発行価格を
調整することになりますが、
公募増資は株価を市場が決めるので、
企業からみれば調達金額が
見込みどおりにならない可能性もある
不確実なファイナンス方法となります。

最近では、公募増資といっしょに
株式分割を発表したりして、
株価の下落を防ぐケースもみられます。

一方、MSCBは「調達金額が固定」の
資金調達法です。
金額が固定なので確実に
資金を調達できますが、
問題はその後です。

例えば、調達金額を10億円としておきましょう。
これを転換社債という形で買ってもらうのですが、
MSCBは通常の社債とは異なり、
無利息ですので利子負担がありません。
企業にとっては、なんともいい条件なんですが、
その代わり、転換価格を修正できるという
特典がついているわけです。

MSCBは、株価に応じて転換価格を修正し、
社債から新株に転換することができます。
この「転換価格の修正」というのが
MSCBの重要なポイントです。

株価が1万円なら10億円で
10万株転換できます。
株価が5千円になると10億円で
20万株転換できます。
株価が千円まで下落すると10億円で
100万株転換できます。

転換される株数が多ければ多いほど、
1株利益は希薄化しますから株価も下落します。
そして、さらに株価が下落すれば、
また転換価格が修正されて
新株が増えるという悪循環になります。

実際には、下限転換価格というのが
決められているわけですが、
このように、MSCBは企業が無利息で
確実な資金調達をできる代償として、
既存の株主に多大な希薄化リスクを
背負わせるファイナンス方法なのです。

また、MSCBは無利息ですから、
購入した側が利益を上げるためには、
少しでも安い株価で新株に
転換しておく必要があります。

空売りで安値に誘導して新株に転換したり、
新株を売却して株価を下落させて、
さらに安値で転換させたりと、
いうことが必要になってきますから、
株価の下値圧力が強くなってきます。

このあたりの思惑も嫌気されて、
株価が大きく下落したり、
転換が終了するまで長期間低迷したり
するケースが見られるようです。

これだけ、既存株主に迷惑をかける
デメリットがある資金調達法ですから、
個人的にはMSCBは、
法的に規制するべきだと思います。

しかし、ファイナンスという点においては、
増資と同じことで、次の成長ステージのための
資金調達であることに代わりはありません。

たまたまMSCBで有望な成長企業の
株価が下落していれば、長期投資では、
絶好の買いチャンスと捉えて間違いないでしょう。

調達資金の使途や転換価格、
希薄化リスクについて、増資以上の
注意が必要なことは言うまでもありません。

しかし、結論は増資と同じで
成長企業はMSCBでも売るべからず。
買いチャンスと心得るべし。
となります。

ありがたいことです。

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2005.11.01

【はっしゃん】長期投資の心構え2

長期投資の心構えの続編です。

長期保有の持株がいきなり
公募増資を発表して、
株価は売り気配スタート。

さて、どうする?

増資というのは、
新株を発行して企業活動のための
資金調達をする行為ですが、
(ファイナンスともいう)
発行株数が増えるため、
短期的には悪材料になります。

例えば、発行済株式数が
 100万株
の会社が20万株を増資して
資金を調達したとします。
発行後の株式数は
 120万株
に増えます。

その企業の純利益が
 6億円だったとしたら、
発行株数が100万株なら、
 1株あたり600円の利益
なんですが120万株だと
 1株あたり500円の利益
に目減りしてしまいます。
単純に新株分の分け前が減るんです。

そして株価は1株利益(EPS)に
比例するので、理論上は目減り分だけ
下落することになります。
これをEPSの希薄化といいます。

わたしは、次のように考えています。
公募にしろ第三者割当にしろ、
増資は、成長株投資にとって
避けて通れないことだと思います。
つまり、いつあってもおかしくない
ということです。

実施時期を正確に予測するのは困難ですが、
いつあってもいいように
心の準備をしておきましょう。
増資を受け入れない限り、
成長株投資はできないと思います。

また、増資は
「成長株にとって最大の買いチャンス」
になるんです。

特に小売業の場合は、
増資で調達した資金は、
新規出店に使われる
ケースがほとんどですから、
まっとうな成長企業であれば、
調達資金以上の利益還元がある
と考えるのが当然だと思います。

成長企業の株価チャートを見ても、
増資の希薄化分を吸収して、
上昇していくケースがほとんどです。

なお、増資の目的が
借入金の返済なんて場合は、
何の生産性もありませんから、
使途は確認しておきましょう。
それでも、バランスシートは
改善しますけど。
(自己資本比率の低い企業に多い)

というわけで結論は、
成長企業は増資で売るべからず。
買いチャンスと心得るべし。
となります。

次回は、MSCBについて
書きたいと思います。

ありがたいことです。

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