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2005.11.04

【はっしゃん】長期投資の心構え4

ご好評をいただいております
長期投資の心構えの4回目です。

長期保有の持株がいきなり
株式分割を発表して、
株価は買い気配スタート。

さて、どうする?

株式分割というのは、
資金調達を伴わない新株発行のことで、
既存の株主にも持株数に応じて
無償で新株が割り当てられます。

発行済株数100万株の会社が
100万株の新株を発行すると
株数は2倍の200万株になります。
このとき株価は理論上は半分になりますから、
1:2の分割といいます。

株式分割は既存の株主にとっては、
株数が増えた分だけ
株価が下がることになるので、
メリットもデメリットもありません。

でも、通常は株価が上昇します。
理由は3つ。
・株価が下がり購入しやすくなる
・浮動株が増えることで流動性が増す
・新興企業は、株主数が増え東証上場の思惑が出てくる
というところでしょう。

例えば、わたしの注目銘柄である
ヴィレッジVの株価は170万円です。
いくらわたしが、オススメ銘柄といっても(笑)
170万円を出せる人は多くないでしょう。

半分の85万円でも高いです。
4分割して42.5万円ならというのが、
普通の感覚だと思います。

このように株式分割を行って単価を下げると
値頃感が出てきて一般株主数が増えます。

特に、東証2部、あるいは1部上場を
目指している企業は、
上場基準として株主数の規定がありますから、
積極的に株主分割をしてきます。

また、成長企業の場合も
EPSがどんどん高くなり、
それに比例して株価が上がってしまうので、
適度に分割をする傾向があります。

ですから、株式分割企業は業績も好調で、
東証へのくら替えも期待できるという
「よいイメージ」が定着しているのだと思います。

しかし、分割数が多くなると悲劇が起こります。
1:3、1:5、1:10、1:100
などのケースです。

分割を実施したら、理論株価はそれぞれ、
3分の1、5分の1、10分の1、100分の1
になります。

ところが新株の発行は2ヶ月先なんです。
法律のことはよく分かりませんが、
法律でそう決まっているらしいです。

つまり、新株が発行されるまでは、
株数は同じままで株価だけが
先行して数分の1になるという
かなり特殊な状況になります。

例えば、1:10の分割では、
発行株式数という流通量が同じままで
株価だけが10分の1になるため、
取引可能な市場規模も10分の1になるんです。
でも、買いたい人の数は変わりません。

短期的な株価は需給できまりますから、
値段が下がって買いやすくなった分割株に
買い注文が殺到してバブルのような
特殊な株価チャートが形成されます。

そして、2ヶ月後、新株が到着すると、
需給が緩和されて急落するわけです。
それで終わり。
下のグラフは、1:10の分割を実施した
テイツーの株価チャートです。

7610w

このような一時的な需給で
株価が大きく歪めらるのは問題なので、
ただちに新株を流通させられるように
制度の改定が検討されているようです。

乱高下する株価を見るのは、
あまりよい気分ではないと思いますが、
業績に関係なく上がった株価は、
いずれ元に戻るものですから、
冷静に対処するのがいいでしょう。
2ヶ月なんて長期投資から見れば、
どうでもよいことですから。

もちろん、あまりの高PERになったら
売ってもよいのではないかと思います。
新株が到着して安くなってから
買い戻せばいいわけですからね。

でも、いい会社の場合は、
いつ好材料が出るかなんて、
分からないですからね。
難しい選択になると思います。

結論としては株式分割は中立要因。
長期投資では、株価の乱高下は
無視するのが一番。
ということになると思います。

ありがたいことです。

記事中のチャートは明日香を利用しています。

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