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2006.07.19

【はっしゃん】長所を生かし短所をヘッジする

さて、株式投資というのは

1)銘柄選択
2)売買タイミング

の2点に分解できます。

それぞれについて

1)銘柄選択
・銘柄分析力が高い人ほど有利
・苦手な人は分散投資でヘッジできる

2)売買タイミング
・売買判断に長けた人ほど有利
・タイミングの分散でヘッジできる

のような特徴がありますね。

銘柄選択と売買タイミングは、
それぞれ銘柄分析力と売買判断力という
投資スキルによって決まります。

 * * *

銘柄分析力の高い人は、
その分析力を生かす投資方法を
採用すべきでしょう。

たとえば、分析力を分散させる
分散投資ではなく、
銘柄を特定少数に選択集中させる
集中投資が考えられます。

分散投資の場合でも
スクリーニング+分析で
より投資効果の高いものを
選別することができると思います。

分析が苦手な人は
分散投資をしてヘッジしておく
ことになると思います。

 * * *

また、売買判断力に長けた人は
その能力生かす投資方法を
選択すべきでしょう。

常時フルインベストメントで
最大限の投資効果を狙うのが当然ですね。
また、戦略的にキャッシュポジションに
戻すこともあるかもしれません。

逆に売買判断が苦手な人は
ドルコスト平均法などで
タイミングのリスクを
ヘッジしておきましょう。

 * * *

みなさんは、自分の長所を生かし
短所を補う投資方法を
選択していますか?

なんとなく、逆をしている人が多い
と思うのは気のせいかな。(笑)

では、タイミングについて
もう少し掘り下げてみます。

 * * *

ここ1~2年のバカでも儲かる相場で
タイミングのリスクを軽視していた人は
今年は痛い目に遭っていると思います。

タイミングは非常に難しいんです。
大部分の長期投資家にとって
タイミングは狙うものではなく、
リスク認識しヘッジすべきものです。

売買判断に自信がない人ほど
本来はタイミングのリスクを
ヘッジしなければなりません。

わたしが暴落時限定の買いとか
買値を1円でも下回れば損切りとか
いろいろやっているのも(笑)
タイミングリスクを徹底的に
ヘッジするためです。

株式投資はタイミングを無視して、
銘柄分析だけでなんとかなるような
甘い世界ではありません。

銘柄分析を深くすればするほど
リスク管理の重要性を思い知らされます。

ありがたいことです。

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2006.07.16

【はっしゃん】損切りと売買タイミング

今日は損切りと売買タイミング
について考えてみます。

そもそも、損切りというのは、
あらかじめ規定された
ロスカットラインのルールに基づいて
機械的に行うオペレーションです。

わたしの場合は、
ロスカットライン=買値なので
買値を1円でも下回れば
損切りです。

つまり、損切りは売買タイミングと
全く関係がないものなんです。(重要)

タイミングを取らないからこそ、
損切りというオペレーションは、
企業分析に基づく科学的投資法において、
相場という一時的な需給変動リスクを
ヘッジするのに有用なんです。

●損切りの条件
・ロスカットルールに基づく売買
・タイミングを取らない機械的売買
・メンタル的にストレスを感じないこと
になります。

損切りルールの実践には、
ロスカットラインの管理と
それを機械的に実行する
マネジメント力が必要です。

損切りって以外と難しいんですよ。
みなさん、本当に損切りできています?

例えば、、、

ロスカットラインを設定していないために
思った以上の含み損となり、
メンタル的に耐えられなくなってしまう
リセット売りとか。

同じく損切りルールがないために
想定外の悪材料に狼狽して
思わず売ってしまう狼狽売りとか。

まあ、含み損で売れば損切りですけど、
【はっしゃん】式でいうところの
科学的な根拠に基づく損切りとは
言えないですね。

 * * *

一部の相場観を持った投資家以外には
タイミングなんて取れないんですよ。
タイミングが取れないから
含み損になっているんです。

誤った相場観で投資をして
含み損を持った人が
誤った相場観のままで
タイミング売買して勝てるわけないです。

損切りは相場観や売買タイミングと
切り離して実行しましょう。
それがリスクヘッジの考えに基づく
科学的損切りです。

損切りのマイナス分は勝つための
必要経費みたいなものですから
正しい損切りができていれば
問題なんてないんです。

もっとも避けるべき状況は、
損切りできなかった状況です。

また、損切りルールがないっていうのは、
株式投資のスタートラインにすら
立てていない状況だと思います。

まあ、強者にとっては
カモられるために存在している
ありがたいお客様ですけどね。

損切りは、デイトレードでもバリュー投資でも、
全ての投資法と組み合わせることができる
もっとも初歩的な投資スキルです。

ちなみに、わたしは長期投資の本命
トップカルチャーについては
2002年10月以降、4年間損切りなしです。

それ以外でも、2005年8月に
ヴィレッジV、アーバンを損切りして以来、
損切りはありませんし、
含み損の銘柄もありません。

ここ1~2年は非常に相場環境が
良かったですからね。
たまたまエントリーのタイミングが
よかっただけだと思います。(笑)

そもそも、売買の下手なわたしが、
なんとか相場で生き残ってこれたのは
損切りだけは正しく実行してきたからです。

損切りは負けない投資を続けるために
もっとも大切なルールだと思います。

 * * *

最後に、わたしの経験からお話します。
「損切りルールで売らされる」
ことを繰り返していると、
なぜ売らされたのかを考えるようになります。

つまり、損切りルールに基づく
機械的売買を続けていくうちに
実は、少しずつ相場観が学べてきます。

自己分析に基づく正しい企業価値と
それと無関係な需給変動を
分離して考えられるようになってきます。

重要なのは、
・リアルで分析してきた企業の数
・分析投資の結果、不本意に損切りした数
だと思います。

失敗から学ぶということですね。

ありがたいことです。

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2006.07.13

【はっしゃん】集中投資とリスクマネジメント

今日は、集中投資と
リスクマネジメントについて。

集中投資は投資銘柄を絞り込むことで
大きなリターンを狙える反面で
大きなリスクも背負うことになります。

わたしは、集中投資を行う前提として
何重ものリスクヘッジを行っており、
トータルリスクバランスでみれば、
合理的で安全な資産運用を
実践していると考えています。

わたしが集中投資をする条件を
リスク管理の観点から洗い出してみます。

●余裕資金のうち貯蓄と投資元本の
 比率を4:6までとする

 つまり、投資元本がゼロになっても
 生活に困ることは全くありません。

 長期投資なんですが、投機資金と
 割り切ってもいいレベルの
 リスク許容度を持って運用しています。

 リスク許容度は、年齢、家族構成、収入
 などによって変わってきますので
 貯蓄投資比率も変わってくると思います。

●ドルコスト平均法で売買タイミングを分散

 フルポジションであったとしても
 継続的な資金追加を行うことで
 購買余力を維持します。

 銘柄的には集中投資していても
 売買タイミングとしては
 リスクを分散しており、
 1年単位の安値局面を狙って
 効果的な買い増しを行っています。

(投資効率を高めるため、
 継続的な資金追加と
 実際に銘柄を購入するタイミングを
 分離しています。)

 資金追加や売買タイミングの分散をしないと
 売買タイミングのリスクが大きくなります。

●信用取引は絶対しない

 借金して1点集中投資なんてのは、
 ただのバカだと思います。(笑)

 上の貯蓄投資比率や
 ドルコスト平均法とあわせて
 マネーマネジメントにおける
 ポジション管理を徹底し
 リスク分散を心がけています。

 信用取引のつまらないリスク管理に
 時間を使うくらいなら、投資元本を増やして
 分析の時間を増やした方がいいと思います。

●投資先を月次情報公開企業に限定

 下方修正などの不確実な
 業績変動リスクをヘッジします。

 月次情報から売上、粗利、販管費を推測し、
 業績の進捗率を毎月予測します。

 また、業績変動の可能性が
 市場に織り込まれているかについても
 PERの同業他社比較などで確認します。

 投資銘柄の選択では、進捗率が会社計画を
 上回っていることを前提とします。

●高PERの株は買わない

 株価=EPS×PER
 の計算式に該当する
 PERと成長率のバランスが取れた
 割安成長株に限定します。

 PERの目安は
  5%成長なら10倍まで。
 10%成長なら15倍まで。
 15%成長なら20倍まで。
 20%成長なら25倍まで。
 25%成長なら30倍まで。
 を基準とし、30倍以上の銘柄は
 原則として買いません。

 高PERを避けることで
 PER低下リスクをヘッジします。

●買値を1円でも下回れば損切りする

 上の業績変動リスク、
 PER低下リスクに加え
 株価変動リスクもヘッジします。

 買値を1円でも下回れば
 原則として速やかに損切りします。

 このルールでは買値と同時に
 損切りラインが決まっています。
 (1円でなくともこれが重要です。)

 分析や銘柄選択が正しくても
 売買タイミングを誤ってしまうと
 含み損は発生してしまいますから
 このリスクをヘッジします。

 集中投資では、いかなる理由があっても
 含み損リスクを許容できないのです。

●ストレスを感じたら撤退する

 真の敵は心の中にあり。
 最後のリスクはメンタルコントロールです。

 必要以上に大きなポジションを
 とらなければストレスは発生しません。
 業績や株価が想定の範囲内にあれば、
 ストレスは発生しません。
 含み損がなければストレスは発生しません。

 オペレーションを機械的に実行すれば
 マネジメントのストレスすらありません。

 が、それでもストレスを感じたら撤退します。
 カネより精神的な豊かさを重視するのが
 はっしゃん流の投資スタイルです。

 今のところ現在のポジションや
 1点集中スタイルにストレスはありませんが
 運用金額が億単位になってくると
 少数の分散投資に移行するかもしれません。(笑)

●理由がなければ売らない

 いろいろとヘッジ要素を書いてきましたが、
 これらに該当しない場合は
 売る理由がないので、ずっとアホールドです。

 長期投資では、いい株を長く持てば持つほど
 リターンが大きくなります。

 いかにストレスなく株式投資と
 長く付き合えるかが重要だと思います。

 * * *

参考までに言っておくと
わたしは万人向けの投資法を
開発しているのではなく、
自分の個性にあった自分のための
オリジナル投資を追求しているだけです。

リスクマネジメントの考え方は
人それぞれなので
集中投資にこだわる必要なんて
全くないと思いますが、
何らかの差別化は必要だと思います。

リスクテイクできていますか?

ありがたいことです。

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2006.07.08

【はっしゃん】リスクマネジメントと信頼

世の中は信頼を前提として
成り立っています。

人に対する信頼。
お金に対する信頼。
企業に対する信頼。
国家に対する信頼。

わたしたちは、相互の信頼という
かけがえのない概念を前提に
リスクを取って暮らしています。

例えば、自分の家族に殺される
と思って暮らしている人は
ほとんどいないと思います。

しかし、実際の殺人事件は
家族や親類が関係した
事例の方が多いのです。

あなたの家は本当に地震で
倒壊しないのでしょうか。

スーパーで売っている肉や野菜は
本当に安全なのでしょうか。

 * * *

リスクマネジメントで重要なのは
リスクと信頼の線引きですね。
何を信頼して何をヘッジするのか。

リスクバランスはリスクの高さや
リスク許容度によって違ってきますが、
軸がブレないことが重要ですね。

株式投資では企業業績やIRを信頼して
株価ではヘッジしておくのが
一般的でしょうか。

リスクマネジメントの観点からは
株価だけ見るのは馬鹿げていますが、
業績だけ盲信するのも愚かです。
複数の視点は有用でしょう。

いったん信頼した部分については、
最後までリスクテイクすべきでしょう。
信念を持った投資というのは、
信頼を維持できるかということですね。

何を信頼して何でヘッジするか。
投資方法の選択は、リスク要素の
組み替えにすぎないわけですから、
重要なのは基準となるルールであり、
マネジメント力となるわけです。

言うまでもなく信頼するための基本は
相手のことをよく知ることです。
信頼の代償として受け取る報酬ほど
投資家冥利のものはありません。

敗因が調査不足なんてことには
ならないようにしたいものです。

ありがたいことです。

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2006.07.03

【はっしゃん】株価チャートとバックテスト

はっしゃん式長期投資の特徴の1つに
バックテストがあります。

バックテストっていうのは
一般にはテクニカル用語?なので、
ファンダメンタルズ投資では
あまり聞かれない言葉だと思いますが、
投資方法の有用性を過去の株価で
検証することです。

ファンダメンタルズ投資でも
バックテストは非常に有用です。
過去の検証で未来のことが
分かるわけないと思われがちですが、
これが分かるものなんですね。

わたしの場合は、
 ・株価=EPS×PER
を投資の基本としていますので
 ・EPSは月次情報から
 ・PERは増収増益率から
のように業績から理論株価を導き出して
投資銘柄を選定していきます。

そのうえで株価チャートで
バックテストの検証を行い
株価と業績(理論株価)の連動性が
認められない銘柄は投資対象から外します。

バックテストで業績に連動して
株価の上昇が期待できる銘柄と
そうでない銘柄を選別するわけです。

具体的には以前にも紹介しましたが
株価チャートとPERライン
使って分析しています。

業績と株価が連動する企業の場合、
好業績で株価の上昇が期待できるなら
投資チャンスになりますし、
業績悪化で株価が下落した場合でも、
条件次第で仕込みチャンスになります。

逆に、業績と株価の連動性がない企業は
値動きが読めない銘柄ですね。
こういう銘柄は投資価値がありません。
不確実な銘柄に投資したくないですからね。

実際に調べてみると分かりますが、
明らかに業績や理論株価と連動して
株価を上昇させている企業があります。
こういう企業を狙い撃ちして
投資精度を向上させる効果が
バックテストにあるわけです。

ちなみに対象銘柄としては、
月次情報公開企業がおすすめです。
定期的に業績が開示されているので、
業績株価連動率が高くなる傾向にあります。
透明性が高いのでノイズが少ないんですね。

わたしが月次情報公開企業に
投資先を限定しているのも、
月次情報+バックテストを実践しながら
ストレスもなく、スロースタイルで
投資できるからです。

さて、バックテストの基本は
言うまでもなく株価チャートです。
理論株価と株価との連動性の確認には
視覚化された株価チャートが便利です。
チャートを見れば、適か不適か一瞬で分かります。

ちなみにテクニカル指標は一切使いません。(笑)
まあ、移動平均線くらいはあってもいいですけど、
テクニカルは基本的に数字遊びですから、
ほとんど意味がないんですよね。

ちなみに、わたしは明日香
というソフトを愛用しています。

明日香はテクニカルに走っていない
珍しいチャートソフトです。
おすすめですよ。(笑)

ありがたいことです。

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