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2017.04.23

発掘チャート<8602>山一証券倒産から20年

はっしゃんです。

発掘チャートのエントリーでは、
様々な銘柄の記憶に残すべき場面を
株価チャートで再現して
お楽しみいただこうという企画です。

第6回は「社員は悪くありませんから」
という名言を残した山一証券の倒産です。
(20年向けに加筆修正。2017/11/23)

5_8602

最近、株を始めた人は知らないと思いますが、
投資家が知っておくべき教訓です。

1997年11月24日、山一証券が破綻を発表し、
株式市場はパニックとなりました。

破綻発表前は100円前後だった山一株は売りが殺到。
値が付いてまもなく気配は、1カイ2ヤリ状態となり、
1ヶ月後には市場から退場となりました。

当時、都市銀行や四大証券は倒産しない(させない)
と思われていましたが、
史上初の都市銀行破綻となった
拓銀の倒産(第9回)から、わずか1週間。
今度は四大証券に破綻が連鎖したのです。

「次はどこが危ない」という話が市場にあふれ、
証券株、銀行株が大きく売られましたが、
特に芙蓉グループ(現みずほFG系)など、
危ないグループの株が大きく売られました。

山一証券は破綻した拓銀の主幹事証券でしたが、
当時の上場企業は企業グループ毎に株式を持ち合っており、
1つが破綻すると連鎖しやすい構造でした。

 * * *

バブル期に過大な投資をして、
損失を出したのはどこも同じでしたが、
山一証券が転落したきっかけは、
悪質な不正行為でした。

1つ目は、利回り保証型の
一任勘定取引を裏取引として
得意客向けに継続していたこと。

一任勘定取引や損失補填は、
バブル期には合法行為でしたが、
証券取引法の改正で禁止されました。
ここがキーポイントでした。

背景としてバブル相場の崩壊で
株価が右肩上がりでなくなり、
楽に儲けることができなくなった
ということがあります。

四大証券の最後尾だった山一は、
売上を維持するため違法行為をやめる
ことができなかったわけです。

2つ目は、その結果発生した
含み損を「飛ばし」行為を行って
子会社に付け替えることで、
決算を粉飾したことです。

ここまでくると問題外なのですが、
その後も、ライブドア、オリンパス、東芝・・・(笑)
と、枚挙にいとまがない。

山一証券の社長は、
「社員は悪くありませんから」
と言いましたが、
自分が悪いことは自覚している
確信犯だったことでしょう。

ようするに、企業は窮すれば
「生き残るために違法行為をいとわない」
ということです。
その決算書は粉飾されているかもしれない。
投資家はこれを肝に銘じるべきです。

 * * *

私たちは株価チャートを
結果から見て評価する傾向にありますが、
実際の相場は現在進行形ですから、
当時の業績や市場期待、需給を投影した
株価チャートは貴重な実録データです。

・ブラックマンデー(1987年)
・バブル相場(1989年)
・ITバブル(2000年)
・NYテロ(2001年)
・リーマンショック(2008年)
・東日本大震災(2011年)

「賢者は歴史から学ぶ」といいます。
今も昔も株式投資の基本コンセプトは
「将来、値上がりしそうな株を買う」
ということで同じですから、
過去を知るということは、
未来を知ることに通じると思います。


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