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2017.10.22

【はっしゃん】理論株価と長期投資

今日は、はっしゃんが銘柄分析に使っている
理論株価の仕組みについて紹介します。

はっしゃん式理論株価は、
下の式で計算しています。

理論株価=資産価値+事業価値
 資産価値=BPS×割引率(自己資本比率により割引評価)
 事業価値=EPS×ROA×150×財務レバレッジ補正

まず、資産価値は企業の1株純資産をベースに
自己資本比率で割引評価します。
 80%以上:80%
 67%以上:75%
 50%以上:70%
 33%以上:65%
 10%以上:60%
 10%未満:50%
日本株の自己資本比率は40%程度なので、
平均するとBPSの65%評価です。
また、日本株の平均PBRは1.3倍程度なので、
およそ半分のウェイトを資産価値で評価します。

 * * *

次に事業評価ですが、
 事業価値=EPS×ROA×150
で評価しますが、次のように変形できます。
 事業価値=PER15倍×ROAの10倍
日本株の平均PERは約15倍。
同じく平均ROAは5%程度なので、
PER15倍の50%。
つまり、残りの半分のウェイトを
事業価値で評価していることになります。

また、事業価値計算時のROA上限は、
20%としていますので理論株価のPER上限は、
ROA20%以上の優良銘柄で
 15×2倍=PER30倍
となります。

さらに資本効率によって財務レバレッジ補正
 財務レバレッジ補正=1/[0.66<=(自己資本比率+0.33)<=1]
が適用されます。
 レバレッジ1.5倍以下:1倍
 レバレッジ2倍:1.2倍
 レバレッジ2.5倍:1.36倍
 レバレッジ3倍以上:1.5倍

このように事業価値はROAによって、
PER0~30倍の範囲となり、
さらにROE(財務レバレッジ)によって
PER0~45倍に補正されます。

そして、事業価値のさらに2倍を
上値メドとして理論上限に設定します。
理論上限の範囲はPER0~90倍です。

※EPSは銘柄によって純利益ではなく、
 経常利益×実効税率で計算しています。

結局、理論株価が何をしているかというと、
市場の行き過ぎた評価の補正ですかね。
買われすぎた価値を売られすぎた価値に付け替えて、
長期的にみて妥当範囲に修正します。

 * * *

最後にもう1つ評価率があります。
理論株価は最初は、上の式まででした。
当初は、株価を含む指標を対象外とし、
純粋に財務指標だけから計算していましたが、
リーマンショックを経験し、この考えを捨てました。

恐慌時には決算より前に株価が先行暴落し、
直近決算が黒字のまま倒産してしまいます。
決算で財務指標を確認では間に合わないのです。
そんな理論株価に価値はありません。(笑)

評価率の適用対象はPBR0.5倍未満となります。
 0.5倍以上:100%
 0.41~0.49倍:80%
 0.34~0.40倍:66%
 0.25~0.33倍:50%
 0.21~0.25倍:33%
 0.04~0.20倍:5~25% ( (pbr / 5 * 50) + 50 )
 0.00~0.03倍:0.5~2.5%( (pbr - 1) * 10 + 5 )

 * * *

はっしゃんが理論株価を
利用しているのは長期投資目的です。

需給が優先する短期投資では、
理論値より上か下かは、あまり関係ありませんが、
短期的に上昇している銘柄も
長期的には理論値に収斂します。

3年、5年スパンで理論株価が
上昇し続ける銘柄に長期投資しておくと
株価も連動して上昇する。

長期投資でも理論値より上か下かではなく、
右肩上がりで株価と理論値が連動して
上昇していることが重要です。

 * * *

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最後に上記の計算式で成長率と財務3指標から、
5年先までの理論株価を計算するツールを
はっしゃん監修で提供していますので、
理論株価と長期投資について体験してみてください。
 5年後株価計算ツール

Riron_web3_4

これ、未来の理論株価を計算するツールですが、
例えば、5年前データなど過去の情報を
指定することでバックテスト的にも使えます。

ご参考になりましたら幸いです。

ありがたいことです。

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