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2018.07.31

【はっしゃん】月次投資成績(2018-07)

はっしゃんです。

投資成績は下記ページに移行しました。
 http://hashang.kabuka.biz/record

ありがたいことです。

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2018.07.21

【はっしゃん】株価チャート分析と長期投資

 長期投資スキルは突き詰めると、銘柄選択と売買タイミング
の2要素に集約されます。
 今回は売買タイミングについて考えていきましょう。

 成長企業の場合、株価は成長の後からついてくるものですが、
どのような仕組みで株価が動いているのか理解していないと、
売買タイミングを誤ることになります。

 株価は材料が市場に織り込まれることで形成されますが、
独自の分析だけで結論を出してしまうと、市場評価と解釈の誤差
が生じることになり、分析結果と株価が一致しないチグハグな
状況に陥ってしまいます。

 株価チャート分析は、この誤差を補完する役割を果たします。
 下の株価チャートは任天堂の月足チャートです。
 このチャートから何か分かりますか?

M7974_1

 株価が上下に変動していることは分かりますが
 しょせん、数字をグラフ化しただけのものですから、
 それだけでは何も分かりません。
 株価チャートを形成した材料が不足しているからです。

 次に下の株価チャートを見てみてください。
 前チャートに材料を記入したものです。
 下の株価チャートを見れば、5年間の任天堂の株価と
 材料の関係が一目瞭然ですね。

M7974_2

 主な材料
 2014/01/28 赤字転落
 2015/03/17 DeNAとスマホゲームで提携
 2016/07/06 PokeGO米国でセルラン1位
 2017/03/03 Switch発売
 2018/01/30 上方修正(Switch好調)
 2018/06/13 E3開幕(材料出尽くし)

 さらに下の株価チャートを見てみてください。
 材料に加え、理論株価の推移を合成したものです。
 ちなみに、理論株価は該当期間の決算短信の
 BPS、EPS、自己資本比率などから算出しています。

 このように、材料と株価、業績(理論株価)と株価の
 連動性を紐解くことができるわけです。

M7974_3

 ここまで見ると、新たに大きな材料が出たときや、
 好業績が確認できた時に、株価が大きく動くのが、
 分かると思います。
 これが、売買タイミングのヒントです。

 株価チャートのグラフだけでは何も分かりませんし、
 材料や業績だけをピックアップしてみても、
 その重要度が分かりません。

 これらの情報を体系的に捉えて整理・分析することで、
 はじめて、意味を持つ情報になるのです。

 長期投資では、株価チャート分析=材料・業績分析ですから、
 新しい銘柄を分析するときは、過去のニュースリリースや
 決算短信、月次情報をさかのぼって関連づけていきます。

 材料がない場合は、twitterやヤフー掲示板なども活用します。
 証券会社のレーティング変更や投資顧問会社の大量保有など、
 特殊な材料の発掘には、このような情報も有用です。

  * * *

 株価チャート分析も経験を重ねることでスキルアップします。
 いい企業、いい株価チャートには類似性があるからです。
 慣れてくると、株価チャートをパラパラ見て銘柄を発掘し、
 後から材料を探す方が効率的になってきます。

 グラフから一瞬で判断する。
 これも株価チャート分析の大きなメリットです。

ありがたいことです。

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2018.07.14

【はっしゃん】決算分析と長期投資

四半期ごとに発表される決算は、
企業の成長を数字で確認する
重要なイベントです。

決算結果次第で成長シナリオが
変わってくるケースもあり、
株価が大きく動くこともあります。

決算分析というと「難しい」
と思うかもしれませんが、
ポイントを抑えてしまえば、
それほど難しいものではありません。

今回は、PL(損益計算書)を使った
決算分析を紹介します。

 * * *

PL分析でポイントとなるのは、
売上、売上総利益(粗利)、販管費の3つ。

特に重要なのは、売上です。
経営計画では売上目標を前提として、
原価や経費の予算を組むので、
売上が達成できなければ、
利益は減少してしまいます。

まずは、売上を達成できたか。
前年比で成長しているかを確認します。

 * * *

売上の次に利益を見ていきますが、
まず、売上総利益です。

売上総利益(粗利)は、
売上から売上原価を引いて計算します。

 売上総利益 = 売上 - 売上原価

Plchart3

原価300円で仕入れた弁当を
400円で売れば粗利は100円です。

原価は需要と供給で変動します。
例えば、景気が過熱してくると、
需要が供給を上回ってくるため、
調達コストが原価を押し上げます。

原価が350円に上昇した弁当を
同じ400円で売れば粗利は50円。
利益が半分になる計算です。

同じ利益を確保するためには、
450円に値上げする必要がありますが、
高いと売れないかもしれませんね。

もっとも、原価の急変動は少なく、
売上に対する原価の割合は、
ある程度、一定になります。

弁当の場合は素材の質を落としたり、
おかずの点数を減らすなど、
顧客ニーズを合った対処が可能です。

従って、前期の売上原価率を流用し、
今期の売上が予測できれば、
売上総利益もまた計算できます。

 * * *

販管費は、人件費や広告宣伝費、
賃借料、水道光熱費などの諸経費です。

これらは売上とは関係なく、
店舗数や従業員数などに比例します。

つまり過去の店舗数と販管費の関係から
1店舗あたりの販管費を計算すれば、
店舗数が増えてもある程度予測できます。

営業利益は売上総利益から販管費を引いたもの。
つまり、販管費が損益分岐となり、
売上総利益より販管費が小さいほど利益が多く、
売上総利益を販管費が超えると赤字になります。

Plchart2

 * * *

業績評価利益には、
「営業利益」「経常利益」「純利益」
の3種類があり、
純利益を発行済み株式数で割った
1株利益(EPS)
がよく使われます。

ただし、純利益には、特別損益などの
継続性のない一時的収益が入ることもあり、
この場合は、経常利益に実効税率を
乗じたものを使います。

利益が予測できれば、
株価はEPS×PERで計算できますから、
妥当PERが同じだと仮定すると
「EPSが2倍になれば、株価も2倍になる」
と予測できるわけです。

(妥当PERの予測を含めた詳細な
 分析には理論株価を使います。)

 * * *

決算分析で最も重要なのは、
実践の積み重ねです。

数をこなしていくうちに
徐々に慣れてくるでしょうし、
予測可能範囲も分かります。

そして、長期投資で優位に
立てるようになると思います。

最後に、はっしゃんが監修した
PL分析ツールを紹介しておきます。

このツールでは決算書から、
8項目の数値を入力するだけで、
損益計算書[PL]チャートを作成したり、
作ったチャートをシェアできます。
日本、IFRS、米国の3基準に対応。

損益計算書[PL]チャート

ツールを活用してPLをビジュアル化したり、
決算分析、業績予測に活用してください。

ありがたいことです。

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2018.07.07

【はっしゃん】同業他社比較と長期投資

 他社が真似できないビジネスモデルを有する企業は
オンリーワン企業と呼ばれます。
 競争相手に対して優位にあるオンリーワン企業は、
売上、利益で大幅な伸びを期待できます。

 例えばハイブリッド技術で優位を得たトヨタ自動車は、
世界トップにまで登り詰めました。
 最近では、メルカリがヤフオクやリユース店に対し、
大衆の支持を得て急成長。上場を果たしました。

 トヨタやメルカリ以外にもあらゆる業種・業界で、
小さなオンリーワン、成長企業は存在しています。
 理想的な長期投資の1つが、このような成長企業を
割安な時期に発掘・投資し、大きなリターン狙うものです。

 * * *

 オンリーワン企業は数字からも探せます。
キーになる指標は、売上成長率と経常利益率、
そして、理論株価です。
 これらを同業他社との相対比較で見ていきます。

 まず、確認したいのが売上成長率です。
一般に売上規模が少ない企業ほど、市場規模は小さく、
競合も少ないため、成長率が高くなります。
 しかし、企業規模が大きくなるにつれて、
競争も激しくなり、成長率は低下してきます。

 同業他社の中で売上規模と成長率を比べてみて、
突出している企業があれば注目株といえます。

 成長率と時間の関係は表の通りですが、
成長は進行形ですから時系列での比較も重要です。

Growth

(5年間も高成長を維持できることは少ない)

 * * *

 売上の次に重要になってくるのが経常利益率です。
投資家にとって優れたビジネスモデルとは、
優れた収益モデルでもあるからです。

 将来性のある市場で優位を得ている企業の場合、
市場獲得を優先し、利益より売上を追求するケースも
あるのですが、これには不確実性が伴います。

 はっしゃんは、個人投資家の立場から、
本当に優れたビジネスモデルとは、利益を出しながら、
成長できるモデルだと考えています。

 将来性ある赤字企業への投資は否定しませんが、
利益を出せないモデルに偽物が多いのも事実。
 失敗が許されない個人投資家にとってリスキーである
と考えるべきでしょう。

 * * *

 基本的に利益は、売上に比例して拡大するので、
売上規模が大きいほど、利益もまた大きくなります。

 そもそも利益はスケールメリットの影響を受けるので、
上位の企業ほど利益率が高い傾向にあります。
 したがって、中下位グループに利益率が高い企業が
あれば注目に値します。
 さらに売上成長が連動していれば言うことなしです。

 また、利益率が低い企業にもオンリーワン企業は、
存在しています。キーワードは回転率と資本効率です。

 例えば、

 資本50万円のA社が100万円分の商品を
 仕入れ販売し、利益20万円で利益率20%

 同資本50万円のB社が2倍の200万円分の商品を
 仕入れ販売して利益20万円なら利益率10%

B社の利益率はA社の半分ですが、
資本回転率は4倍でA社の2倍になるので、
資本効率では同等になります。

 例のように利益率や回転率には、
同業他社間でも違いがありますから、
 投資家として資本効率の観点から、
収益モデルを比較・分析してみましょう。

 ちなみに、A社とB社の事業価値を理論株価で
計算すると、同価値になります。
 利益率が低くても、資本効率の高い
成長企業が浮かび上がることもあるわけです。
 (自己資本比率が極端に低い場合を除く)

 * * *

 最後に、多くのオンリーワン企業は成長企業として、
市場から既に高く評価されています。
 理論株価を計算するなど、時価と将来価値を比較し、
投資判断できる客観的な基準を持つのがベターでしょう。

 参考:理論株価と長期投資

ありがたいことです。

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