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2018.07.21

【はっしゃん】株価チャート分析と長期投資

 長期投資スキルは突き詰めると、銘柄選択と売買タイミング
の2要素に集約されます。
 今回は売買タイミングについて考えていきましょう。

 成長企業の場合、株価は成長の後からついてくるものですが、
どのような仕組みで株価が動いているのか理解していないと、
売買タイミングを誤ることになります。

 株価は材料が市場に織り込まれることで形成されますが、
独自の分析だけで結論を出してしまうと、市場評価と解釈の誤差
が生じることになり、分析結果と株価が一致しないチグハグな
状況に陥ってしまいます。

 株価チャート分析は、この誤差を補完する役割を果たします。
 下の株価チャートは任天堂の月足チャートです。
 このチャートから何か分かりますか?

M7974_1

 株価が上下に変動していることは分かりますが
 しょせん、数字をグラフ化しただけのものですから、
 それだけでは何も分かりません。
 株価チャートを形成した材料が不足しているからです。

 次に下の株価チャートを見てみてください。
 前チャートに材料を記入したものです。
 下の株価チャートを見れば、5年間の任天堂の株価と
 材料の関係が一目瞭然ですね。

M7974_2

 主な材料
 2014/01/28 赤字転落
 2015/03/17 DeNAとスマホゲームで提携
 2016/07/06 PokeGO米国でセルラン1位
 2017/03/03 Switch発売
 2018/01/30 上方修正(Switch好調)
 2018/06/13 E3開幕(材料出尽くし)

 さらに下の株価チャートを見てみてください。
 材料に加え、理論株価の推移を合成したものです。
 ちなみに、理論株価は該当期間の決算短信の
 BPS、EPS、自己資本比率などから算出しています。

 このように、材料と株価、業績(理論株価)と株価の
 連動性を紐解くことができるわけです。

M7974_3

 ここまで見ると、新たに大きな材料が出たときや、
 好業績が確認できた時に、株価が大きく動くのが、
 分かると思います。
 これが、売買タイミングのヒントです。

 株価チャートのグラフだけでは何も分かりませんし、
 材料や業績だけをピックアップしてみても、
 その重要度が分かりません。

 これらの情報を体系的に捉えて整理・分析することで、
 はじめて、意味を持つ情報になるのです。

 長期投資では、株価チャート分析=材料・業績分析ですから、
 新しい銘柄を分析するときは、過去のニュースリリースや
 決算短信、月次情報をさかのぼって関連づけていきます。

 材料がない場合は、twitterやヤフー掲示板なども活用します。
 証券会社のレーティング変更や投資顧問会社の大量保有など、
 特殊な材料の発掘には、このような情報も有用です。

  * * *

 株価チャート分析も経験を重ねることでスキルアップします。
 いい企業、いい株価チャートには類似性があるからです。
 慣れてくると、株価チャートをパラパラ見て銘柄を発掘し、
 後から材料を探す方が効率的になってきます。

 グラフから一瞬で判断する。
 これも株価チャート分析の大きなメリットです。

ありがたいことです。

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