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2018.07.14

【はっしゃん】決算分析と長期投資

四半期ごとに発表される決算は、
企業の成長を数字で確認する
重要なイベントです。

決算結果次第で成長シナリオが
変わってくるケースもあり、
株価が大きく動くこともあります。

決算分析というと「難しい」
と思うかもしれませんが、
ポイントを抑えてしまえば、
それほど難しいものではありません。

今回は、PL(損益計算書)を使った
決算分析を紹介します。

 * * *

PL分析でポイントとなるのは、
売上、売上総利益(粗利)、販管費の3つ。

特に重要なのは、売上です。
経営計画では売上目標を前提として、
原価や経費の予算を組むので、
売上が達成できなければ、
利益は減少してしまいます。

まずは、売上を達成できたか。
前年比で成長しているかを確認します。

 * * *

売上の次に利益を見ていきますが、
まず、売上総利益です。

売上総利益(粗利)は、
売上から売上原価を引いて計算します。

 売上総利益 = 売上 - 売上原価

Plchart3

原価300円で仕入れた弁当を
400円で売れば粗利は100円です。

原価は需要と供給で変動します。
例えば、景気が過熱してくると、
需要が供給を上回ってくるため、
調達コストが原価を押し上げます。

原価が350円に上昇した弁当を
同じ400円で売れば粗利は50円。
利益が半分になる計算です。

同じ利益を確保するためには、
450円に値上げする必要がありますが、
高いと売れないかもしれませんね。

もっとも、原価の急変動は少なく、
売上に対する原価の割合は、
ある程度、一定になります。

弁当の場合は素材の質を落としたり、
おかずの点数を減らすなど、
顧客ニーズを合った対処が可能です。

従って、前期の売上原価率を流用し、
今期の売上が予測できれば、
売上総利益もまた計算できます。

 * * *

販管費は、人件費や広告宣伝費、
賃借料、水道光熱費などの諸経費です。

これらは売上とは関係なく、
店舗数や従業員数などに比例します。

つまり過去の店舗数と販管費の関係から
1店舗あたりの販管費を計算すれば、
店舗数が増えてもある程度予測できます。

営業利益は売上総利益から販管費を引いたもの。
つまり、販管費が損益分岐となり、
売上総利益より販管費が小さいほど利益が多く、
売上総利益を販管費が超えると赤字になります。

Plchart2

 * * *

業績評価利益には、
「営業利益」「経常利益」「純利益」
の3種類があり、
純利益を発行済み株式数で割った
1株利益(EPS)
がよく使われます。

ただし、純利益には、特別損益などの
継続性のない一時的収益が入ることもあり、
この場合は、経常利益に実効税率を
乗じたものを使います。

利益が予測できれば、
株価はEPS×PERで計算できますから、
妥当PERが同じだと仮定すると
「EPSが2倍になれば、株価も2倍になる」
と予測できるわけです。

(妥当PERの予測を含めた詳細な
 分析には理論株価を使います。)

 * * *

決算分析で最も重要なのは、
実践の積み重ねです。

数をこなしていくうちに
徐々に慣れてくるでしょうし、
予測可能範囲も分かります。

そして、長期投資で優位に
立てるようになると思います。

最後に、はっしゃんが監修した
PL分析ツールを紹介しておきます。

このツールでは決算書から、
8項目の数値を入力するだけで、
損益計算書[PL]チャートを作成したり、
作ったチャートをシェアできます。
日本、IFRS、米国の3基準に対応。

損益計算書[PL]チャート

ツールを活用してPLをビジュアル化したり、
決算分析、業績予測に活用してください。

ありがたいことです。

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