(34)100円コンビニ業界

2005.06.08

【はっしゃん】99プラスと生鮮コンビニ編7

99プラス編の最終回です。

99プラスは、ここまで
敵なし状態で生鮮コンビニ市場を
拡大してきたわけですが、
ローソンのストア100参入により、
少なくとも将来的には
競合が出現することになりました。

もっとも、生鮮コンビニは
市場の潜在需要と比較した場合、
まだまだ空白地だらけですから
実際にSHOP99が
他社の生鮮コンビニと競合するのは、
今期ではなく、しばらく先の話です。

では、なぜ今回のニュースで
株価が急落したかというと
いちばん大きな理由は
株価が高すぎたからだと思います。

99プラスの株価は
現在の50万円割れの水準で
PER約44倍。
成長株としては、そろそろ
いい水準にも思えます。

しかし、PERはEPSを
前提としていますので、
当てにならないこともあります。

実は、先日発表の5月の既存店売上げが
前年比101%と鈍化したことで
また売り直されています。

既存店101%というと
普通の会社では好調なんですが、
年度を通じて107%を
維持していた前年度と比べると
そろそろ普通の会社になったかな
というところでしょうか。

ちなみに前年度の売上は
既存店107.6%で
全店が171.6%。

今期の売上予想は
既存店は非公開で、
全店が169.2%の予定。

それが既存店の鈍化の影響もあってか
ここまでの全店売上げが
4月 164.7%
5月 161.3%
となっていて169%予想にしては、
進捗率は、未達気味なんです。

まさかとは思いますが、
今期の見通しが前年度並みの
既存店売上げを前提とした
強気予想なのであれば、
下方修正もあるかもしれません。
そうなるとEPSは低下し、
結局、PERは、上がります。

現状では、少なくとも
6月の月次を見てみるまでは、
ちょっと買えないかなあ
とは思います。

個人的には、5月の月次が好調で
急反発というシナリオを
想定していただけに意外な感じ。

買わなくてよかった。(汗)
というのが正直な感想です。
やはり成長株は難しいですね。

 * * *

このように成長株投資というのは
非常に大きなリスクがあります。
(特にPERの高い銘柄は。)

こまめに業績チェックをして
リスク管理を徹底しなければならないので
非常に手間がかかりますね。

99プラスのケースでも
今日書いたような懸念材料に
気づいている人が何人いるでしょうか?

トップカルチャーのように
下方修正をしても放置プレイ可な
銘柄の方がわたしのペースには
あっているようです。(笑)

ありがたいことです。

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2005.06.05

【はっしゃん】99プラスと生鮮コンビニ編6

99プラス編の6回目です。

生鮮コンビニの参入障壁が
非常に高いことは前回説明しました。

今日はローソン、セブンイレブンの
参入について分析してみましょう。

ビジネスモデルの確立した
優良企業にとって新規事業は、
かなりのリスクを
背負うことになります。

例えば、ローソンにとって
生鮮コンビニ事業を拡大することは、
一時的に収益を押し下げる
ことに他ならないからです。

99プラスの粗利27.4%、
そして、経常利益率2.3%
という数字は、全国570店体制で
調達、加工、配送、管理を標準化し、
かつ利益率の高いPB商品を
多く取り揃えて実現しています。

それでも今のローソンから見れば、
全く儲からない旨みのない
ニッチなビジネスなんですよね。

コンビニ2位のローソンが
SHOP99を真似てストア100という
生鮮コンビニを手がけたからといって
粗利が30%になるわけでもなく、
FC化が実現できるわけでもなく、
現実は、出店が増えれば増えるほど
収益の圧迫要因になります。

通常のコンビニと生鮮コンビニは、
マーケティング4Pでいっても
 Product(生鮮食料品が中心)
 Price(100円均一)
 Place(都市圏での直営店)
 Promotion(内食主義の人向け)
と全てが異なる異業態なんです。

わたしがローソンの株主なら
間違いなく「売り」ますね。
決算発表の時には言及しなかった
リスクの高い新規事業を
何の勝算もなく始めるなんて、
ありえないでしょう。

これがローソンではなく、
セブンイレブンが
イトーヨーカ堂と組んで
生鮮コンビニの新会社を設立
という展開になってくると、
強敵出現になるんですけどね。

ただし、ヨーカ堂の参入はローソンとは
別の意味で難しいんですよね。
生鮮コンビニの本当の敵は
食品スーパーなんですからね。

外食、中食、内食のうち、
内食主義者の比率なんて
減ることはあっても増えることは
考えにくいですよね。

じゃあ、生鮮コンビニが増えると
どこが割を食っているかというと
間違いなく食品スーパーになります。

生鮮コンビニは、ヨーカ堂グループにとって
ローソン以上に事業リスクになる
新規事業になるというわけですね。

なかなか面白いですね〜。
まだ続きます。

ありがたいことです。

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2005.06.02

【はっしゃん】99プラスと生鮮コンビニ編5

99プラス編の5回目です。

生鮮コンビニで難しいのは
生鮮食料品の取り扱いです。

そもそも、コンビニが生鮮食料品を
扱っていなかった理由が、
・粗利が少ない
・取り扱いコスト(販管費)が高い
・FCに向いていない
という理由です。

コストがかかって儲けが少ない生鮮食料品を
逆転の発想で、あえて目玉商品にした
新業態がSHOP99なわけです。

例えば、ローソンの粗利は30%です。
一方、SHOP99の粗利は
27.4%しかありませんが、
それでもPB商品の増加などで
前年度より0.7%上昇しています。

違いはわずか2.6%と思うかもしれませんが、
これはとてつもなく大きな違いです。
99プラスの経常利益率は2.3%ですから、
仮に粗利が30%まで上昇すると
単純計算で経常利益が2倍以上になります。

全国8000店のローソンに対して
SHOP99はまだ570店ですから、
スケールメリットを考慮すると
まだまだ収益力は改善余地があると
言えると思います。

また、コンビニの高収益はFC制度が
大きく貢献しているわけですが、
生鮮食料品は取り扱いが難しいゆえ、
誰でもFCオーナーになれるわけではありません。
FC化が難しいのでSHOP99は
いまだに直営中心になっています。

これだけ顧客から支持されているのに、
同業他社の参入が少なかったのは、
このように非常に難しく、かつ儲けの少ない
ニッチなビジネスであったからです。

しかし、生鮮コンビニは
コンビニや食品スーパー各社にとって
無視できない規模まで成長してきました。
では、他社の参入は成功できるでしょうか?
例えば、ローソンのストア100は?

他社がコケれば、SHOP99が
天下を取ることになります。
少なくともセブンイレブンに次ぐ地位は
手に入るでしょう。

そう考えると、ローソンの数分の1にすぎない
99プラスの時価総額は割安である
といえるかもしれません。
他社が失敗すればという条件付きですが。

というわけで、まだ続きます。

ありがたいことです。

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2005.05.31

【はっしゃん】99プラスと生鮮コンビニ編4

今日は99プラス編の4回目です。

99プラスが市場から評価されている
理由はその成長性にあります。

         売上  経常 純利益
 2004年   43,018 544 203
 2005年   72,075 1,679 925
 2006年(予) 122,000 3,200 1380

来期予想も経常利益が
倍増近い数字となっていて
まさに絶好調なんですね〜。

もちろん既存店も好調で
100%超を維持しています。

(ちなみに、セブンイレブンや
 ローソンは100%割れています。)

仮に今の状況で倍々ゲームの
成長を持続できたとすると、
今、PER50倍で買ったとしても
来期には25倍。再来期には
12.5倍になるわけですね。
前期はPER100倍でした。(笑)

わたしがSHOP99が
本当にすごいなと思ったのは、
退店店舗で成功していることです。

通常、退店物件は、ライバル店が強いなど
売れない理由があるから存在するわけで、
そこで勝つということには、
圧倒的な強みが必要になります。

2681 ゲオを紹介したときに
同じような話をしたと思いますが、
SHOP99はそのような
圧倒的な強みを持っています。

もちろん、退店物件に出店する
わけですから、出店コストも
圧縮できるわけです。

このような状況の中で、
ローソンの電撃参入があり、
株価は調整したわけですが、
市場がリスクを織り込むのは
当たり前のことです。

これが買いチャンスなのか
売り転換なのかは分析してみる
価値があると思います。

というわけで、まだ続きます。(笑)

ありがたいことです。

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2005.05.29

【はっしゃん】99プラスと生鮮コンビニ編3

99プラス編の3回目です。

先日、ローソンのストア100がオープンし、
コンビニ戦争などと大きく報道されていました。

さて、生鮮コンビニのパイオニアで
かつ業界最大手の99プラスですが、
コンビニ2強と売上、利益、時価総額を
比べると次のようになります。

セブンイレブン
 売上 502,516、経常 178,208、時価総額24851億円
ローソン
 売上 254,395、経常 42,322、時価総額 4068億円
99プラス
 売上 72,075、経常 1,679、時価総額 702億円

99プラスの売上規模は
既にローソンの1/3弱と
意外と規模の差がないように思いますが、
これはフランチャイズのマジックです。

セブンイレブンやローソンは
フランチャイザーとしての
ロイヤルティー収入のおかげで
売上げと比較して非常に高収益な
ビジネスモデルを確立しています。

経常利益率は、ローソンでも17%。
セブンイレブンは35%にもなります。

一方、全国570店舗のほとんどが
直営店になっている99プラスは
経常利益率が2%そこそこしかなく、
経常利益はローソンと比べても
20分の1弱しかありません。

(ちなみに、ローソンは全国8000店
同じくセブンイレブンは10,000店超です。)

ところが、99プラスの市場評価は
PER50倍ですから時価総額でみると
セブンイレブンは別格としても
PER18倍のローソンと比べて
数分の1程度まで評価されているわけです。

では、99プラスの市場評価が高すぎるのか?
というと、一概にそうとは言い切れない
ところがあるんですよね〜。

というわけで、ここからが本題ですかね。
続きは次回の予定です。

ありがたいことです。

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2005.05.26

【はっしゃん】99プラスと生鮮コンビニ編2

今日は99プラスと生鮮コンビニ編の
第2回です。

SHOP99は100円均一で
野菜、肉、魚など生鮮食品の品揃えに
特色を持つ生鮮コンビニです。

日本でも昔は、どこの地区にも
八百屋や魚屋さんはありました。

それが高度成長期に食品スーパーや
GMSの出現によって姿を消します。

八百屋さんは、大型店の品揃えと
大量仕入れによる価格競争に
破れてしまったわけです。

しかし、時代はさらに進歩していきます。
安く仕入れて売るだけで進歩のなかった
GMSは淘汰されていきます。

ダイエー、マイカル、西友、長崎屋...
ここが小売業界の面白いところです。

そごう、ダイエーのような
かつての日本一企業でさえ油断をすれば、
事実上の倒産という憂き目にあってしまいます。

時代のニーズに合わせて
常に進化し続けている消費者ビジネスの
最先端が小売業なのです。

「コンビニで100円単位の食材を買う。」
このスタイルは、社会が成熟し、
少子高齢化が進む日本の姿を投影している
のかもしれません。

SHOP99は、かつて八百屋さんが失った
空白地を取り戻すかのようなペースで
快進撃を続けています。

しかし、そこに訪れる客は
かつて八百屋さんと談笑していた
子供連れのお母さんではありません。

さて、その99プラスをコンビニ2強と比べると
このような厳しい現実があります。

セブンイレブン
 売上 502,516、経常 178,208、時価総額24851億円
ローソン
 売上 254,395、経常 42,322、時価総額 4068億円
99プラス
 売上 72,075、経常 1,679、時価総額 702億円

詳しくは、次回ということで。

ありがたいことです。

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2005.05.25

【はっしゃん】99プラスと生鮮コンビニ

おはようございます。
昨夜は、記事を書いたものの
投稿せずに寝てしまいました。(汗)

さて、今日は99プラスについて
書いてみたいと思います。

成長企業として注目している
企業の1つですが、
いかんせん、PERが高いので
手がけられないでいます。

どんな企業かというと、
ひと言で言うと
100円の八百屋さんです。

先日、日経新聞などで
生鮮コンビニ市場への
ローソンの参入が大きく報道されて
注目を集めていました。

生鮮コンビニの優位性は
立地と価格、そして品揃えに
あります。

コンビニに対しては、
生鮮食品の取り扱いという
絶対的な強みを持っています。
野菜、肉、魚という商品で
差別化されているので、
確実に一定の顧客を
奪うことができます。

食品スーパーに対しても
均一価格と立地という
2重の強みを持っています。
必要な分だけ100円単位で
購入できるので、冷蔵庫を
無駄に使う必要がありません。
立地はコンビニと同じ強みですね。

そんなわけで、SHOP99は
今のところ、敵なしの状態で
全国570店舗。今期も
300店の出店を予定しています。

にもかかわらず、ローソン参入報道以降
99プラスは、好決算にも反応せず
急落しています。

果たしてローソンの参入は
本当に99プラスにとって脅威なのか?

わたしは、待ちに待った
買いチャンス到来か?
と期待しています。

ということで続きは次回。

ありがたいことです。

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