(56)PERライン投資法

2005.10.05

【はっしゃん】PERラインで買い下がり

今日はPERラインと
買い方の使い分けについて
書いてみたいと思います。

わたしは、銘柄を購入する場合、
 1)上げると思ったとき
 2)下げると思ったとき
で違う購入方法を採っています。

まず、上げると思った銘柄は、
購入予算の全資金を投入して
とにかく一気に買います。

いわゆる順バリのケースですが、
こういうタイプは、少しでも遅れると
一気に上昇してしまい、
二度と買えなくなってしまいます。

買いは早いほうがいいと思います。
また、予想を外れて終値で買値を
1円でも下回れば損切りします。

上がると思った銘柄が
下げているようでは、
お話にならないですからね。(笑)

 * * *

次に下げると思ったときの
逆バリ買いについて。

長期投資では将来性のある有望な銘柄が、
短期的な業績の悪化や悪材料などにより、
たまたま大きく調整するときがあります。

このような目先、株価は下げそうだけど、
今後の業績や成長性を考えると、
明らかに割安な銘柄は常時存在します。

今回の99プラスなんかが
まさにこのケースだと思いますが、
下げている銘柄を買うのは、
上げている銘柄を買うより
10倍難しいんですよね。

まあ、順バリで誰でも儲かる相場で、
わざわざ難しいことやる必要あるの?
と言われれば、返す答がないのですが。(苦笑)

どこまで下げるかなんて
下げ局面が終わってみないと
分からないからですからね。(汗)

何も考えないで購入してしまうと、
あっという間に大きな含み損に
なってしまいます。

10%損切りのような甘いルールで
下落株を買うのは危険です。
それこそ、落ちてくるナイフに
手を出しているようなものですからね。

3338d2

わたしの場合は、このような銘柄は、
買いのタイミングを数回に分散して
買い下がるという方法を採ります。

買いはPERラインを利用して
妥当な株価水準まで待ちます。
まあ、途中で逃げられるのもいやなので
少しくらい割高でも買いますけどね。(笑)

今回の99プラスはPER40倍割れの
45万円まで半年以上待たされましたが、
初恋のようにずっと待っているわけでは
ないので、巡り合わせ的な要素もあります。

わたしは別に99プラスでなくても、
ヴィレッジVでもVテクでも
よかったわけですからね。

ただし、下落率が高くてもPERが明らかに
割高な水準の銘柄には手を出しませんし、
PERで適正な判断ができない銘柄を
買うことは決してありません。

特にPERについては、月次情報を含めた
精度の高い業績予測に基づく
数値が求められると思います。

ちなみに、下がると思っている銘柄が
途中で反発局面になれば利食いします。
予想と逆の結果になって、しかも利益が
出るなんて最高じゃないですかね。(笑)

その後、予想通りなら再下落するので、
また買い下がればいいわけです。

また、底入れしたと思う根拠があれば、
残りの資金を全額出動します。
底入れ後は、上げるしかないですからね。
この場合、底割れすれば全て損切りです。

例えば、今回の99プラスの場合は、
 45万円:6株
 40万円:10株
 35万円:10株
 30万円:30株
 25万円:トップカルチャーから全株乗り換え
という計画がありました。(笑)

とりあえず37万円で反発しましたが、
まあ一時的な反発だと思います。
99プラスの本当の買い場面は
半年後だと思っています。

最後に少し補足しておきますと、
当初の計画通りに売買できたことなんて
実は1回もないです。(大笑)
ただ、計画は必要だと思います。

ありがたいことです。

記事中のチャートは明日香を利用しています。

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2005.09.29

【はっしゃん】PERライン投資法3

PERライン投資法の3回目です。
今日はトップカルチャーを紹介します。

PERライン投資法は、
「株価は予想EPSに比例する」
という原則に基づいていますが、
トップカルチャーはCCCとの提携効果
について正式に発表していないため、
現時点では予測のしようがありません。(笑)

下の表がトップカルチャーの
予想EPSの推移です。

per7640

表では株式分割があった場合は補正し、
株価と比較しやすいように、
予想EPSを予想PERに修正しています。

トップカルチャーの場合は、
株価がPER15~20倍の
レンジで推移していますので、
PERラインを2本引いてみます。
このレンジは、今の小売業としては、
平均的な位置だと思います。

7640m2

チャートで見ると分かりやすいのですが、
トップカルチャーのEPSは、
ほぼ横ばいであることが分かると思います。

これは、直近2年間でトップカルチャーが
増資を2回実施しているため、
1株あたりの利益が希薄化されているためです。

もちろん増資で調達した資金を使って
業績を拡大していくわけですから
増資直後の状況で評価するのは、
フェアでないかもしれません。

しかしながら、増資をこなしながら、
EPSを高めている
ヴィレッジVなどと比べると、
成長株としての投資妙味は
少ないと言えると思います。

「株価は予想EPSに比例する」
と何回か書いてきましたが、
EPSは純利益に比例する
わけではありません。

・増資(公募、第三者割当)
・MSCB
・新株予約権(ストックオプション)

などで資金調達を行うと
発行株数が増えるため、
増加分だけEPSは減少してしまいます。

これが、成長株投資の
難しいところだと思います。

積極的な資金調達を行わず、
本業の儲けだけでやりくりしているようでは、
高成長を維持することはできません。

過度の借入金は財務を悪化させ、
金利負担が重しになりますし、
増資を行うと株価は希薄化して調整します。

調達資金を有効に使うかどうかの見極めは、
後になってみないと分からないですが、
結局のところは、ビジネスモデルの強みに
かかっていると思います。
 
トップカルチャーの場合、
 昨年の増資は関東への出店資金
 今年の増資はCCC店舗の譲受資金
に使っているため、
まだ結論を出すには早すぎるんですよね。

まあ、このようなタイプの銘柄は
短期で結果を出したい人や
あくなき成長性を求める人、
ベンチマークに勝つ必要がある人
には向かないでしょうね。

わたしは、トップカルチャーを
超バリュー状態で買っていますので
EPSの成長で勝ったというより、
PERの水準訂正で勝った
というべきなんでしょう。

じゃあ何で保有しているのかというと、
高成長でないにしろ安定成長でかつ
リスクが、ほとんどないんですよ。
この業界はCCCとゲオの寡占状態。
トップカルチャーも他社を攻める
ことはあっても、攻められることは
ほとんどないですからね。

あえてリスク要因といえば、
音楽配信やビデオオンデマンドなどの
ネットビジネスなんですけど、
そこは、かつての専門分野ですから。

まあ、いまだにトップカルチャーは、
これから劇的な変化を遂げると
勝手に思っているわけですが、(大笑)
マイペースで成長を見守って
いきたいと思います。

ありがたいことです。

記事中のチャートは明日香を利用しています。

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2005.09.28

【はっしゃん】PERライン投資法2

PERライン投資法の解説その2です。
今日は少し高度な利用方法を紹介します。

PERライン投資法は、
「株価は予想EPSに比例する」
という原則に基づいていますので、
企業業績を独自に分析して
算出した予想EPSを適用することで、
将来の株価を予測することができます。

早速ですが、下の表が
2769 ヴィレッジヴァンガード
のジャスダック上場以来の
予想EPSとPERの推移です。

per2769

表では株式分割があった場合は補正し、
また、株価と比較しやすいように、
予想EPSを予想PERに修正しています。
ヴィレッジVの場合はPER25倍
という評価が定着していますので、
25倍を採用しています。

PER25倍という数字は
小売業では高めですが、
この会社は万年弱気予想で、
上方修正をしてくるタイプなので、
実質20倍だと思ってください。

表からも分かると思いますが、
 本決算で増額&来期弱気予想
 中間決算で控えめ上方修正
 3Qに公募増資
というパターンを繰り返しています。

このような企業の場合は、
PERラインの予想も簡単です。

今期も既存店は好調なので、
例年通りなら中間決算で
上方修正があると思います。

最終的なEPSは経営目標としている
経常利益率13%付近になる
のではないかと予想しています。

なお、ヴィレッジVの詳しい分析は、
こちらの過去記事をどうぞ。

この予想EPSに株価チャートを
重ねるとこんな感じになります。
赤のラインが今後の予想部分です。
(公募増資は織り込んでいません)

2769m3

PERライン投資法のいいところは、
投資のポイントを時間の概念から
捉えられるところだと思います。

ヴィレッジVについては、1月まで
EPSは上昇しないので140万で調整待ち。
ここからの上値追いはありえないです。

昨日のフージャースにしてもそうですが、
EPSが上がってくると株価は、
上げざる得ないわけですが、
逆に、どんなに業績が良くても、
EPSが変動しないと動きにくい面があります。

このような性質を利用して月次分析による
「先回り買い」が有用になるわけですが、
高値を追う必要はないと思います。
PERラインで月次業績を織り込んでいるかどうか
を判断できるからです。

特に、PERラインから大きく乖離した
株価には注意が必要だと思います。
ヴィレッジVにもプチバブルがあり、
例の新興大暴落で半値に沈んでいます。

投資対象としてふさわしいのは、
PERラインに沿って上昇している
成長株ということがお分かり
いただけましたか?

テクニカルとファンダメンタルズは表裏一体。
いいチャートは似通っていますから、
慣れてくると、株価チャートを見れば
PERやEPSの変化がある程度
予測できるようになると思います。

わたしは、時間短縮効果が大きいので、
株価チャートから入ることがほとんどです。

ありがたいことです。

記事中のチャートは明日香を利用しています。

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2005.09.27

【はっしゃん】PERライン投資法1

今日は、【はっしゃん】オリジナル?の
テクニカルとファンダメンタルズを
組み合わせたPERライン投資法を紹介します。

この投資法の根拠となっているのは、
「株価はEPSに比例する」という原則です。
この原則については、
同業他社シリーズの業界分布編で、
詳しく説明していますので、
まだ見ていない方は、先に読んでみてください。

この原則は、小売業に限らず、
PERを投資基準とすることが可能な全ての銘柄
(赤字銘柄や極端な高PER銘柄を除く)
に適用することができます。

今日は成長株として有名な
8907 フージャースコーポレーション
を取り上げてみます。

さて「株価はEPSに比例する」といっても、
実際の株価は、実績EPSではなく、
予想EPSに比例して動いています。

PERライン分析は、過去の予想EPSを
時系列に遡って比較することで、
株価とEPS、PERの関係を
株価チャートとPERラインという
分かりやすい形で分析する手法です。

過去の予想EPSは四季報にも載っていないので、
各社の決算書やプレスリリースから
データを集めてくる必要があります。
(かなり面倒な作業ですが。)

必要となる情報は、EPSに影響を与える
・決算情報(四半期、中間を含む)
・業績修正
・株式分割
・増資・MSCB
などの情報になります。

フージャスの東証1部上場前後の
予想EPSとPERの変化はこんな感じです。

per8907

予想EPSは分割補正しています。
さらに、EPSでは株価と比較しにくいので、
予想PERに修正しています。
フージャースの場合はPER15倍程度が
妥当株価だと思われるので15倍になっています。

実際の株価の動きとPER15倍ラインを
重ねてみたのが下のチャートです。

8907m

いかがでしょうか?
予想EPSと株価の比例関係が
株価が2年で4倍以上になっている
フージャースでも成立しているのが
分かると思います。
誰でも頭の中では理解していることを
チャート化しただけですが。(笑)

ここまでは、過去の株価しかみていませんから
初歩の初歩だと思います。
次回はPERライン投資法を使って
将来の株価を予測してみたいと思います。

簡単なことを難しく書いているようで恐縮ですが、
よろしければ、お付き合いください。

ありがたいことです。

記事中のチャートは明日香を利用しています。

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2005.07.24

【はっしゃん】VテクのPERライン分析

今日は撤退後のVテクの
フォローです。

早速ですが、Vテクの日チャートに
PER20倍ラインを引いています。

7717d2

最近は出来高、値幅とも小さくなっていて
短期売買の妙味はありません。

わたしは、50~60万までは
上昇すると思っていましたが、
上げないのだから仕方ありません。(笑)

7/4高値の記事にあるように
わたしが強気だったところが
目先の頂点だったみたいです。

もっとも、Vテクの株価は
PER20倍そこそこの位置なので、
このまま業績が順調に推移すれば、
再び買われる場面が必ず
出てくると思っています。

出来高や明日香の売買シグナルが
参考になると思います。

買値が低い人は持続でもいいと思いますが、
リスクを取りたくないなら、
いったん外すのが正解だと思います。

Vテクは、大口受注のリリースこそありますが、
トップカルチャーなどのように
月次情報を開示しているわけではないので、
四半期決算がどうなるかは
蓋を開けてみないと分かりません。

今回のように上値が重いと
ちょっと疑心暗鬼になってきて、
判断に迷うこともあるでしょうし。

また、長期保有指向の方は、
今の方が安く買えるわけですから
買い下がりの方針でいいと思います。

少なくともこれから数年間の
フラットディスプレイ市場を考えると、
今のところVテクの将来性は
疑いの余地がないです。

Vテクの検査装置の受注金額は、
製造ライン全体の約1%です。

FDPの新工場が建設されて、
受注が成功すると、
その1%が転がり込んできます。

しかも製造ラインは毎年のように
大型化されてきていますので、
受注金額も大きくなっています。

市場はまだまだあります。
世界中のブラウン管テレビの
代替需要があるわけですからね。
相場は始まったばかりだと思います。

とはいうものの、短期枠は
ずっとノーポジが続いています。
わたしは、いつでも勝負できるほど
短期のテクニックはないので(笑)
勝てるときだけ参戦する方針です。

ありがたいことです。

記事中のチャートは明日香を利用しています。

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