投資コラム

2018.07.21

【はっしゃん】株価チャート分析と長期投資

 長期投資スキルは突き詰めると、銘柄選択と売買タイミング
の2要素に集約されます。
 今回は売買タイミングについて考えていきましょう。

 成長企業の場合、株価は成長の後からついてくるものですが、
どのような仕組みで株価が動いているのか理解していないと、
売買タイミングを誤ることになります。

 株価は材料が市場に織り込まれることで形成されますが、
独自の分析だけで結論を出してしまうと、市場評価と解釈の誤差
が生じることになり、分析結果と株価が一致しないチグハグな
状況に陥ってしまいます。

 株価チャート分析は、この誤差を補完する役割を果たします。
 下の株価チャートは任天堂の月足チャートです。
 このチャートから何か分かりますか?

M7974_1

 株価が上下に変動していることは分かりますが
 しょせん、数字をグラフ化しただけのものですから、
 それだけでは何も分かりません。
 株価チャートを形成した材料が不足しているからです。

 次に下の株価チャートを見てみてください。
 前チャートに材料を記入したものです。
 下の株価チャートを見れば、5年間の任天堂の株価と
 材料の関係が一目瞭然ですね。

M7974_2

 主な材料
 2014/01/28 赤字転落
 2015/03/17 DeNAとスマホゲームで提携
 2016/07/06 PokeGO米国でセルラン1位
 2017/03/03 Switch発売
 2018/01/30 上方修正(Switch好調)
 2018/06/13 E3開幕(材料出尽くし)

 さらに下の株価チャートを見てみてください。
 材料に加え、理論株価の推移を合成したものです。
 ちなみに、理論株価は該当期間の決算短信の
 BPS、EPS、自己資本比率などから算出しています。

 このように、材料と株価、業績(理論株価)と株価の
 連動性を紐解くことができるわけです。

M7974_3

 ここまで見ると、新たに大きな材料が出たときや、
 好業績が確認できた時に、株価が大きく動くのが、
 分かると思います。
 これが、売買タイミングのヒントです。

 株価チャートのグラフだけでは何も分かりませんし、
 材料や業績だけをピックアップしてみても、
 その重要度が分かりません。

 これらの情報を体系的に捉えて整理・分析することで、
 はじめて、意味を持つ情報になるのです。

 長期投資では、株価チャート分析=材料・業績分析ですから、
 新しい銘柄を分析するときは、過去のニュースリリースや
 決算短信、月次情報をさかのぼって関連づけていきます。

 材料がない場合は、twitterやヤフー掲示板なども活用します。
 証券会社のレーティング変更や投資顧問会社の大量保有など、
 特殊な材料の発掘には、このような情報も有用です。

  * * *

 株価チャート分析も経験を重ねることでスキルアップします。
 いい企業、いい株価チャートには類似性があるからです。
 慣れてくると、株価チャートをパラパラ見て銘柄を発掘し、
 後から材料を探す方が効率的になってきます。

 グラフから一瞬で判断する。
 これも株価チャート分析の大きなメリットです。

ありがたいことです。

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2018.07.14

【はっしゃん】決算分析と長期投資

四半期ごとに発表される決算は、
企業の成長を数字で確認する
重要なイベントです。

決算結果次第で成長シナリオが
変わってくるケースもあり、
株価が大きく動くこともあります。

決算分析というと「難しい」
と思うかもしれませんが、
ポイントを抑えてしまえば、
それほど難しいものではありません。

今回は、PL(損益計算書)を使った
決算分析を紹介します。

 * * *

PL分析でポイントとなるのは、
売上、売上総利益(粗利)、販管費の3つ。

特に重要なのは、売上です。
経営計画では売上目標を前提として、
原価や経費の予算を組むので、
売上が達成できなければ、
利益は減少してしまいます。

まずは、売上を達成できたか。
前年比で成長しているかを確認します。

 * * *

売上の次に利益を見ていきますが、
まず、売上総利益です。

売上総利益(粗利)は、
売上から売上原価を引いて計算します。

 売上総利益 = 売上 - 売上原価

Plchart3

原価300円で仕入れた弁当を
400円で売れば粗利は100円です。

原価は需要と供給で変動します。
例えば、景気が過熱してくると、
需要が供給を上回ってくるため、
調達コストが原価を押し上げます。

原価が350円に上昇した弁当を
同じ400円で売れば粗利は50円。
利益が半分になる計算です。

同じ利益を確保するためには、
450円に値上げする必要がありますが、
高いと売れないかもしれませんね。

もっとも、原価の急変動は少なく、
売上に対する原価の割合は、
ある程度、一定になります。

弁当の場合は素材の質を落としたり、
おかずの点数を減らすなど、
顧客ニーズを合った対処が可能です。

従って、前期の売上原価率を流用し、
今期の売上が予測できれば、
売上総利益もまた計算できます。

 * * *

販管費は、人件費や広告宣伝費、
賃借料、水道光熱費などの諸経費です。

これらは売上とは関係なく、
店舗数や従業員数などに比例します。

つまり過去の店舗数と販管費の関係から
1店舗あたりの販管費を計算すれば、
店舗数が増えてもある程度予測できます。

営業利益は売上総利益から販管費を引いたもの。
つまり、販管費が損益分岐となり、
売上総利益より販管費が小さいほど利益が多く、
売上総利益を販管費が超えると赤字になります。

Plchart2

 * * *

業績評価利益には、
「営業利益」「経常利益」「純利益」
の3種類があり、
純利益を発行済み株式数で割った
1株利益(EPS)
がよく使われます。

ただし、純利益には、特別損益などの
継続性のない一時的収益が入ることもあり、
この場合は、経常利益に実効税率を
乗じたものを使います。

利益が予測できれば、
株価はEPS×PERで計算できますから、
妥当PERが同じだと仮定すると
「EPSが2倍になれば、株価も2倍になる」
と予測できるわけです。

(妥当PERの予測を含めた詳細な
 分析には理論株価を使います。)

 * * *

決算分析で最も重要なのは、
実践の積み重ねです。

数をこなしていくうちに
徐々に慣れてくるでしょうし、
予測可能範囲も分かります。

そして、長期投資で優位に
立てるようになると思います。

最後に、はっしゃんが監修した
PL分析ツールを紹介しておきます。

このツールでは決算書から、
8項目の数値を入力するだけで、
損益計算書[PL]チャートを作成したり、
作ったチャートをシェアできます。
日本、IFRS、米国の3基準に対応。

損益計算書[PL]チャート

ツールを活用してPLをビジュアル化したり、
決算分析、業績予測に活用してください。

ありがたいことです。

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2018.07.07

【はっしゃん】同業他社比較と長期投資

 他社が真似できないビジネスモデルを有する企業は
オンリーワン企業と呼ばれます。
 競争相手に対して優位にあるオンリーワン企業は、
売上、利益で大幅な伸びを期待できます。

 例えばハイブリッド技術で優位を得たトヨタ自動車は、
世界トップにまで登り詰めました。
 最近では、メルカリがヤフオクやリユース店に対し、
大衆の支持を得て急成長。上場を果たしました。

 トヨタやメルカリ以外にもあらゆる業種・業界で、
小さなオンリーワン、成長企業は存在しています。
 理想的な長期投資の1つが、このような成長企業を
割安な時期に発掘・投資し、大きなリターン狙うものです。

 * * *

 オンリーワン企業は数字からも探せます。
キーになる指標は、売上成長率と経常利益率、
そして、理論株価です。
 これらを同業他社との相対比較で見ていきます。

 まず、確認したいのが売上成長率です。
一般に売上規模が少ない企業ほど、市場規模は小さく、
競合も少ないため、成長率が高くなります。
 しかし、企業規模が大きくなるにつれて、
競争も激しくなり、成長率は低下してきます。

 同業他社の中で売上規模と成長率を比べてみて、
突出している企業があれば注目株といえます。

 成長率と時間の関係は表の通りですが、
成長は進行形ですから時系列での比較も重要です。

Growth

(5年間も高成長を維持できることは少ない)

 * * *

 売上の次に重要になってくるのが経常利益率です。
投資家にとって優れたビジネスモデルとは、
優れた収益モデルでもあるからです。

 将来性のある市場で優位を得ている企業の場合、
市場獲得を優先し、利益より売上を追求するケースも
あるのですが、これには不確実性が伴います。

 はっしゃんは、個人投資家の立場から、
本当に優れたビジネスモデルとは、利益を出しながら、
成長できるモデルだと考えています。

 将来性ある赤字企業への投資は否定しませんが、
利益を出せないモデルに偽物が多いのも事実。
 失敗が許されない個人投資家にとってリスキーである
と考えるべきでしょう。

 * * *

 基本的に利益は、売上に比例して拡大するので、
売上規模が大きいほど、利益もまた大きくなります。

 そもそも利益はスケールメリットの影響を受けるので、
上位の企業ほど利益率が高い傾向にあります。
 したがって、中下位グループに利益率が高い企業が
あれば注目に値します。
 さらに売上成長が連動していれば言うことなしです。

 また、利益率が低い企業にもオンリーワン企業は、
存在しています。キーワードは回転率と資本効率です。

 例えば、

 資本50万円のA社が100万円分の商品を
 仕入れ販売し、利益20万円で利益率20%

 同資本50万円のB社が2倍の200万円分の商品を
 仕入れ販売して利益20万円なら利益率10%

B社の利益率はA社の半分ですが、
資本回転率は4倍でA社の2倍になるので、
資本効率では同等になります。

 例のように利益率や回転率には、
同業他社間でも違いがありますから、
 投資家として資本効率の観点から、
収益モデルを比較・分析してみましょう。

 ちなみに、A社とB社の事業価値を理論株価で
計算すると、同価値になります。
 利益率が低くても、資本効率の高い
成長企業が浮かび上がることもあるわけです。
 (自己資本比率が極端に低い場合を除く)

 * * *

 最後に、多くのオンリーワン企業は成長企業として、
市場から既に高く評価されています。
 理論株価を計算するなど、時価と将来価値を比較し、
投資判断できる客観的な基準を持つのがベターでしょう。

 参考:理論株価と長期投資

ありがたいことです。

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2018.06.02

【はっしゃん】時価総額と理論時価総額の統計分布(2018)

決算発表から2週間が経過し、
ほぼ織り込まれたと思いますので、
今回は、時価総額と理論時価総額の
分布状況を検証してみます。

最初は、全企業の時価総額分布です。
○印がトヨタです。

Bunpu1

理論時価総額は、
 理論時価総額=理論株価×発行済株式数
で計算しています。

チャートの横軸が時価総額。
縦軸が理論時価総額です。
赤ラインは時価総額=理論時価総額ラインで、
赤ラインより上になるほど割安。
赤ラインより下になるほど割高です。

時価総額と理論時価総額が正規分布に
なっているのが分かりますね。

時価総額のスケールを1/10にして
5兆円以下の分布です。
バラツキもありますが正規分布ですね。
○印は、東京エレクと三菱商事です。

Bunpu2

さらにスケール1/10で5000億円以下の分布。
これも正規分布になっています。
○印は、ミクシィ、スクリン、GMOペイ。

Bunpu3

さらに1/10にして500億円以下の小型株。
バラツキは大きいですが正規分布です。
理論株価は日本株の平均PER、平均PBRを基準値
としているので当たり前ですが。
○印は、ニチリン、IJT、レノバ。

Bunpu4

最後に50億円以下の超小型株ゾーン。
正規分布ですが、15億円より下は割高が多いようです。
もっとも20億円以下は上場廃止抵触ラインです。(笑)
○印は、日伸銅、DNAチップ。

Bunpu5

分布状況をまとめると、
・時価総額に関係なく株価と理論株価は比例する
・個別では理論株価と株価の乖離は大きい。
ことが分かります。

ちなみに、理論値乖離率について計算してみると、
時価総額が理論時価総額±50%以内である確率は69.3%。
これはボリンジャー±1σとほぼ同割合ですね。

Bunpu6

ただし、乖離率には市場差があり、
1部市場は77.1%と高い範囲内率となるのに対し、
新興市場では59.2%と乖離が大きくなるようです。

これは時価総額規模でも同傾向となり、
 時価総額100億円以上は範囲内率72.3%
 時価総額100億円未満は範囲内率62.9%
となります。

投資戦略としては、
・理論株価が右肩上がりで上昇する銘柄をターゲットにする
・割安を買い、割高は売る(買わない)こと
・小型株、新興市場は値動きに注意
となりますね。(当たり前ですが)

具体的には、
・時間をかけて長期の成長を狙う投資
・値動きの激しいところで短期で抜く投資
が有効なことが分かります。

そして、長期投資にフォーカスすると、
・理論株価が右肩上がりで上昇する銘柄への投資の正当性
・時価総額が上がるほど株価の理論値からの乖離が減少
が確認できました。

成長企業を発掘できることが前提ですが、
投資でも時は金なりです。

ありがたいことです。

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2018.05.12

【はっしゃん】決算分析とチャート分析と長期投資

自分で投資先を分析・予測しながら、
企業の成長をできるだけ長く見守り続ける
というのが長期投資のサイクルです。

企業が成長しているというのは、
1.売上が増え続ける
2.利益が増え続ける
3.資産が増え続ける
ということです。

また、理論株価は資産や利益に比例しますから、
4.理論株価が上昇し続ける
ことになります。

株価は短期的には需給で決まるので、
行き過ぎや暴落の影響を受けますが、
理論株価の右肩上がりの上昇と、
株価との連動性を見ることが、
長期投資を続ける一助になります。

 * * *

四半期ごとに発表される決算は、
企業の成長を数字で確認する
重要なイベントです。

決算結果次第で成長シナリオが
変わってくるケースもあり、
株価が大きく動くこともあります。

決算分析というと「難しい」
と思うかもしれませんが、
最低限の項目を見るだけでも、
長期投資の判断は十分可能です。

実は、はっしゃんは、定量分析では、
決算短信の1ページ目の数字
しか見ていません。(笑)

理論株価は1ページ目の数値を
拾うだけで計算できるからです。

 理論株価=資産価値+事業価値
  資産価値=BPS×割引率
  事業価値=EPS×ROA×150×財務レバレッジ

チェックしている項目は、
・利益 (経常利益or税引前利益)
・株主資本 (純資産)
・自己資本比率
の3項目です。

これに加え、BPSとEPSの計算に
発行済み株式数が必要ですが、
簡易的に純利益と1株純利益から求めます。
これを加えても5項目です。

Kessan7551_1

※EPSは特別収支が計上される最終利益ではなく、
 税引前利益に推定実効税率を乗じて計算します。
 (継続性を持たない利益を評価から外すため)

上記3項目から実際に理論株価を計算したのが下画面です。
今回は、はっしゃん監修の5年後株価計算ツールを使っています。
 http://kabuka.biz/riron/calc/

■成長率と財務3指標を設定
Riron_web1_2

 ↓ ↓ ↓

■5年後までの理論株価を計算
Riron_web2

はっしゃんは、長期投資では、
決算分析は、深く見るより、長く見る方が、
より重要だと考えています。

ポイントは右肩上がりの成長の持続性と、
株価と理論株価の連動性です。

 * * *

さて、長期投資を長く続けると、
成長倒れになった銘柄が淘汰され、
長期間に渡り成長が続いている銘柄が、
手元に残っていくことになります。

それらの理論株価チャートは、
なぜか、よく似た形になります。
どのような形かというと・・・

Kessan_choki

のように株価と理論株価が
右肩上がりで連動したチャートです。

理論株価と株価が連動するということは、
決算数字から見てもチャートから見ても
結局、同じことではないかと。(笑)

ちなみに、上の理論株価計算で紹介した
5年後株価計算ツールでは、
理論株価をチャートでも表示します。

Riron_web3_2

長期投資では、決算分析とチャート分析は、
実は、表裏一体と言えると思います。

ありがたいことです。

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2018.04.28

【はっしゃん】<新>投資心得10ヵ条

はっしゃん式長期株投資
 
<新>投資心得10ヵ条について
まとめていきます。

 第1条:勝つための選択と集中
 第2条:予測可能な銘柄に限定する
 第3条:消費者ビジネスを狙う
 第4条:月次情報を活用する
 第5条:決算分析から業績を予測する
 第6条:同業他社比較でオンリーワンを探す
 第7条:株価チャートから市場評価を理解する

ありがたいことです。

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【はっしゃん】月次情報と長期投資

上場企業は、市場から常に
 「成長期待のプレッシャー」
を受けています。

株主期待に応えるために、
無理して拡大路線を突き進んだ結果、
失敗してしまうケースは数多くあります。

一転赤字とか、いきなり下方修正とか、
保有している企業の業績が悪化して、
株価暴落を経験した方も多いでしょう。

期待されていた新規事業や新商品が
うまく立ち上がらず会社自体が傾いて
しまうことも少なくありません。

株価は業績と連動するので、
決算次第で大きく動くこともありますが、
投資家が企業の成長計画について
判断する機会は決算だけではありません。

 * * *

長期投資では節目節目で業績を分析・予測し、
長期的視野で判断するスキルが重要です。

新規事業が上手く運んでいるのか。
新商品が売れているのか。
短期的な成果を長期で判断するとどうか。

成長を狙った長期投資では、
成功すれば大きな伸びが期待できるものの、
失敗すると大きな損失となる局面で、
投資判断を要求されていることになります。

長期投資に不可欠な業績予測スキルの1つに、
「月次情報の活用」があります。

 * * *

通常の企業は、四半期毎に決算を発表しますが、
月次単位で業績速報を公表している企業もあります。

月次情報を公開している企業は、
小売業やサービス業に多いのが特徴ですが、
より精度の高い分析・予測が可能となりますので、
積極的に情報活用していきましょう。

公開されている月次情報は企業によってマチマチですが、
店舗型企業では、おおむね下のようなものです。
・全店売上、累計売上 (前年同月比)
・既存店売上 (前年同月比)
・店舗数、新店情報

 まず、全店売上(前年同月比)の数字から、
売上の進捗状況を確認します。
 月次が企業の売上目標を上回っていれば順調。
下回っていれば注意となります。
 累計が出ている場合は合わせて確認します。

 次に既存店売上をチェックします。
新店に客が入るのは当たり前ですが、
一定期間経過した既存店舗の好不調が、
利益の重要なバロメータとなります。
(新店は出店コストが高いため利益は低くなる)

 店舗数や新店情報もあれば確認します。
店舗営業の売上や利益は店舗数に比例します。
 好調な企業は出店を前倒しにしますが、
問題があれば、出店を遅らせたり、退店します。
 計画と比べて好調なら、業績も期待できますし、
問題があるようなら注意が必要です。

 また、全店、既存店は前年同月比の数値なので、
去年がどうだったかも確認しておきます。
 これは、月次業績が天候やヒット商品の有無などの
影響を大きく受けるためです。
 例えば、前年同月が台風や大雪で業績不振だった場合、
業績の好調が期待できますが、それは一過性のもので、
持続性があるとは限りませんよね。

 さらに同業他社比較も重要です。
 投資先に競合企業がある場合は、ライバル会社の
月次業績もチェックしておきましょう。
 仮に投資先の月次が好調でも、ライバル会社の方が
さらに好調な場合は、あまり評価されないかもしれません。

 最後に株価との比較も確認しておきましょう。
 月次業績+50%と絶好調の会社があったとしても、
株価が前年同月+200%だったとしたら、
上昇余地は少ないかもしれません。(笑)

 * * *

はっしゃんが月次情報投資を始めた15年前は、
月次情報から決算を予測して先回り買いすることで
利益を得ることもできていたのですが、
今や月次情報は投資家が知っていて当たり前の
情報になっています。(笑)

月次発表翌日に株価が大きく動くことも多く、
知らないと逆に不利になりますので、
投資先企業に月次情報があれば、
必ずチェックしておきましょう。

最後にはっしゃんが監修している
 月次情報WEB
というサイトで250社以上の月次情報や
業種別ランキングを確認できますので活用ください。

ありがたいことです。

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2018.04.21

【はっしゃん】消費者ビジネスと長期投資

 消費者ビジネスは、法人ビジネス(BtoB)に対して、
BtoC(Business to Consumer)とも言われます。

 消費者ビジネスの代表である小売業やサービス業は、
消費者にモノやサービスを売るシンプルなビジネスです。

 消費者の好みは、時代のニーズよって変化するので、
常に新しいビジネスチャンスが存在しています。

 中でも小売業やサービス業は、初期コスト等の参入障壁
が低く、新規参入も容易なため、消費者の支持を得ることで、
短期間に大きく成長するケースも見られます。

 人気チェーン店が瞬く間に広がるのはよく見る光景ですが、
小売業やサービス業の成長は基本的に出店数に比例するので
予測しやすいという特徴もあります。

 単純計算をすると店舗数が2倍になれば売上や利益も2倍。
そして、理論上の株価も2倍です。
 つまり、積極的に新規出店している企業を探して投資する
ことは有効です。

 逆を言えば、消費者ビジネスで売上が増加している企業は、
新規出店を増やしているわけですから「四季報」をパラパラ
めくるだけでも簡単に成長企業を発掘できます。

 消費者ビジネスを分析しているとピカイチの成長企業を
発見できることもあります。

 少し前ならユニクロの<9983>ファストリテーリングや
<7532>ドンキホーテ。最近では<3053>ペッパーフードなど。
 それぞれ、衣料品の製造小売りモデル、圧縮陳列、
ステーキ版ファストフードという新しいビジネスモデルで
急成長した企業です。

 他社が簡単に追随できない強いビジネスモデルを持つ企業は、
あっという間に成長していきます。

 また、成長している小売業・サービス業の多くは、事業計画や
出店予定も公表していますから、成長余地や将来性について、
分析、予測が可能です。

 このようにシェア変動が激しく、成長株が出現しやすい
消費者ビジネス業界は、お宝株を発掘し、長期投資を実践
するのに適した業種といえるでしょう。

 そして小売業やサービス業は、消費者向け業態ですから、
新しい店舗ができたら積極的に足を運んでみるとか、
ちょっとアンテナを伸ばすだけで、有望な成長企業を発掘
できるチャンスが転がっています。

長期投資でのポイントは、
・市場規模や将来性
・ビジネスモデルの優位性
・会社の投資計画や成長余地
・将来の理論株価と割安性
長期投資視点から消費者ビジネスを見直してみましょう。

ありがたいことです。

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2018.04.14

【はっしゃん】株価予測と長期投資

株価予測という観点から見た場合、
株式市場には2種類の銘柄が存在します。

ひとつは企業の成長や業績に比例して
ある程度規則的に株価変動している銘柄。

もうひとつは、なんだかよくわからない理由で
株価が動いている銘柄です。

前者は企業分析をすることで、
長期的な株価をある程度予測できます。

後者は、どんなにがんばって分析しても
予測することができません。

さて、長期投資の対象として優れているのは、
どちらの銘柄でしょうか?(笑)

 * * *

予測できる銘柄、予測できない銘柄は、
投資家のスキルによっても異なります。

重要なことは、自分で業績や株価が
予測可能な銘柄に限定して投資することです。
その方が安全で確実だし、
ストレスにもなりませんよね。

有望と言われているような銘柄でも
理解できないものには投資しません。
株式投資はギャンブルではありませんから、
これも当たり前のことです。

予測可能な銘柄に絞ることで、
投資対象も限られてしまうわけですが、
これは戦略的な選択と集中ですね。
自分の得意な土俵でのみ勝負します。(笑)

 * * *

さて、はっしゃんが予測可能なのは、
 「株価は長期的に利益に比例して上昇する」
というシンプルなルールだけです。
このルールを具体的な式であらわすと、

 理論株価=資産価値+事業価値
  資産価値=BPS×割引率
  事業価値=EPS×ROA×150×財務レバレッジ

ということになります。

式にすると難しいと思うかもしれませんが、
ベースとなる指標は単純なものです。
決算書や四季報から数値を拾えば、
現在値は比較的簡単に算出できます。

 * * *

長期投資では、
・これまでの業績や株価推移
・会社の投資計画や成長余地
・ビジネスモデルの優位性
・市場規模や将来性
などを評価して数年先の理論株価を予測します。

数年先の株価予測にも同じ式を使いますが、
最も重要なのはEPS(1株利益)の「伸び」なので、
他の項目は、同じ値でもかまわないでしょう。

予想EPSは自分で算出した予測値を使用しますが、
四季報にも2期先までの予想が掲載されているので、
参考にするとよいでしょう。(鵜呑みにしないこと)

数年先の株価予測がピンとこないかもしれませんが、
はっしゃん監修「5年後株価計算ツール」を使うと
成長率とBPS、EPS、資本比率から
5年先まで未来の株価を予測できますので、
 http://kabuka.biz/riron/calc/
数年先もイメージしやすいと思います。

Riron_web3_3

株価予測を自分でしてみると分かることですが、
人気株の場合、半分以上のケースで、
現在の株価が理論値を超える水準まで買われています。

はっしゃんは、どれだけ有望な銘柄でも
割高な銘柄には投資しないことにしています。
過去のスター株の成長の軌跡を見ても、
割高な水準での長期投資はよい結果になっていません。

※割高な水準を買わないというのは、
 高値を買わないことではありません。
 成長して企業価値が上がると株価も上がります。
 適正な水準で成長余地があれば、
 株価が5倍、10倍になっていても買いです。(笑)

 * * *

投資後は、年4回の決算で業績をチェックし、
投資を続けるか判断しますが、
できるだけ長く持ち続けるのが理想です。

将来の業績や株価の見込みはどうか。
現在の水準は割高か適正か。
この判断を自分で出来ることが、
長期投資に必要なスキルとなります。

長期投資では、投資期間が長くなるほど、
業績・株価予測と投資成績の連動性が高まり、
暴落や市場トレンド等の外的要因は、
無視できるほど小さくなります。

株価や業績を予測して投資していますか?
最初から、うまく出来るとは限りませんが、
続けることでスキルアップできると思います。

自分で分析し、予測し、投資する。
予測できないものには投資しない。
割高な水準では投資しない。
失敗した場合は原因を分析して改善する。
はっしゃん式長期投資の核心は、これだけです。

ありがたいことです。

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2018.04.13

【はっしゃん】長期投資コラムまとめ

はっしゃんです。

長期投資コラムを続けるうちに、
後で振り返ることが増えてきたので
まとめページを作っています。

コラムは自分自身のために、
書いている側面が大きいのですが、(笑)
ご参考になりましたら幸いです。

軽いネタからロジック、技術論、
入門的内容などいろいろ。

投資コラムは、少しずつ
新ブログに移管中です。
http://hashang.kabuka.biz/

 * * *

1.長期投資と短期投資の違い
http://hatsyan.cocolog-nifty.com/kabu/2017/09/post-38c1.html

2.ダイヤ原石と長期投資
http://hatsyan.cocolog-nifty.com/kabu/2017/09/post-6972.html

3.イチロー選手と長期投資
http://hashang.kabuka.biz/column/ichiro

4.3年固定ルールと長期投資
http://hashang.kabuka.biz/column/threeyears

5.マネジメントと長期投資
http://hatsyan.cocolog-nifty.com/kabu/2017/10/post-f824.html

6.理論株価と長期投資
http://hatsyan.cocolog-nifty.com/kabu/2017/10/post-9a06.html

7.法人減税と長期投資
http://hashang.kabuka.biz/column/tax

8.読まない本と長期投資
http://hashang.kabuka.biz/column/bookshelf

9.商品・サービス価値と長期投資
http://hatsyan.cocolog-nifty.com/kabu/2017/11/post-a302.html

10.業績予想と株価予想と長期投資
http://hatsyan.cocolog-nifty.com/kabu/2017/12/post-df12.html

11.持株会と長期投資
http://hashang.kabuka.biz/column/ownership

12.リスク・リターンと長期投資
http://hatsyan.cocolog-nifty.com/kabu/2018/01/post-1af2.html

13.健康管理と長期投資
http://hashang.kabuka.biz/column/prevention

14.仕事と長期投資
http://hatsyan.cocolog-nifty.com/kabu/2018/01/post-83cd.html

15.アクアリウムと長期投資
http://hashang.kabuka.biz/column/aquarium

16.株価暴落と長期投資
http://hashang.kabuka.biz/column/resistance

17.ドル円相場と長期投資
http://hatsyan.cocolog-nifty.com/kabu/2018/02/post-bba3.html

18.可処分時間と長期投資
http://hashang.kabuka.biz/column/time

19.進化論と長期投資
http://hatsyan.cocolog-nifty.com/kabu/2018/03/post-c589.html

20.幸福論と長期投資
http://hashang.kabuka.biz/column/happiness

21.集中投資と長期投資
http://hatsyan.cocolog-nifty.com/kabu/2018/04/post-52f5.html

22.株価予測と長期投資
http://hatsyan.cocolog-nifty.com/kabu/2018/04/post-276c.html

23.消費者ビジネスと長期投資
http://hatsyan.cocolog-nifty.com/kabu/2018/04/post-df81.html

24.月次情報と長期投資
http://hatsyan.cocolog-nifty.com/kabu/2018/04/post-ddac.html

25.決算分析とチャート分析と長期投資
http://hatsyan.cocolog-nifty.com/kabu/2018/05/post-2d63.html

26.時価総額と理論時価総額の統計分布(2018)
http://hatsyan.cocolog-nifty.com/kabu/2018/06/post-101d.html

27.同業他社比較と長期投資
http://hatsyan.cocolog-nifty.com/kabu/2018/07/post-7e22.html

28.決算分析と長期投資
http://hatsyan.cocolog-nifty.com/kabu/2018/07/post-fc3c.html

29.株価チャート分析と長期投資
http://hatsyan.cocolog-nifty.com/kabu/2018/07/post-6133.html

ありがたいことです。

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