投資コラム

2017.11.11

【はっしゃん】商品・サービス価値と長期投資

商品でもサービスでも、
ターゲット層を広げれば広げるほど、
ニーズは曖昧になり、
より多くのライバルと競合することになる。

スケールメリットがこれを上回る場合は、
ロープライスで勝負できる。

逆にターゲット層を絞り込めば、
競争相手は少なくなるが
市場パイそのものが小さくなる。

市場が小さい場合でも、
ニーズをとらえ商品・サービス価値を
差別化することでプライスを上乗せできる。
さらに、改善を重ねることで
競合が真似できないオンリーワンを狙える。

おおむね前者が強者の戦略であり、
後者は弱者の戦略となる。

 * * *

スケールメリットはグローバル化、IT化の時代。
海外拠点を活用し、またAIを利用することで、
世界規模で効率化できる。

差別化の追求はイノベーションを産み、
商品・サービス価値を再定義する。
新しい価値の前に、既存価値は破壊される。

エクセレントカンパニーは、
スケールメリットとイノベーションの
2つを同時に成し遂げ、
新しい商品・サービスを世に問う。

世界的にIT勝ち組へ富が集中し、
その影響が大きくなる中、
市場経済下では、無数の競争が続いている。

 * * *

企業の成長エンジンは、
商品・サービス価値の優位性であり、
競合との差別化である。

AmazonやiPhoneの新サービスに
触れるように、投資先企業の
商品・サービス価値を知ることは、
長期投資のキーポイントになる。

成長企業への長期投資は、
商品・サービス価値の分析と、
その検証の繰り返しなのだから。

株価の値動きだけでなく、
その裏の企業価値や差別化ポイントを理解し、
分析し続けることで、
長期投資の成功率は少しずつ
向上していくように思う。(笑)

あなたは、投資先企業の
商品・サービス価値を見ていますか?
株価を見ているだけですか。

ありがたいことです。

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2017.11.05

【はっしゃん】読まない本と長期投資

本を買うのは簡単です。
お金を出せば誰でも買えます。

でも、本を読むのは
簡単ではありません。
時間と集中が必要です。

なんとなく買ってしまった
読まない本はありませんか?

本を所有していることに
満足しているコレクターに
なっていませんか?

 * * *

1つの銘柄と深く付き合う長期投資は、
本の中でも愛読書とよく似た関係です。

でも、長期投資で分析していない銘柄は、
読まない本と同じでもったいないと思います。

業界のこと、経営のこと、将来性・・・
1つの銘柄から学べることはたくさんあります。

最初は1社からでもよいので、
自分なりに調査・研究して、
愛読書を作ってみましょう。

銘柄を分析するということは、
その会社や業界を繰り返し学んで理解し、
1つの知恵・あるいはスキルを
身につけていくということです。

投資家として成長するためには、
この知恵・スキルが重要だと思います。
お金では決して買えないものですから。

どの銘柄でどれだけ儲かったではなく、
投資した銘柄から何を学べたか。
お金だけではなく、これからの自分にとって
どれだけプラスになっているかを
よく考えてみましょう。

株式投資という学びの場を通じて、
あなたは知恵を身につけて、
スキルアップ出来ていますか?

それとも、本を買って
持っているだけですか?
ただお金儲けをしているだけですか?(笑)

ありがたいことです。

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2017.10.28

【はっしゃん】法人減税と長期投資

はっしゃんです。

今日は「法人減税と長期投資」について

法人減税により企業の実効税率は
 2011年 約40%
 2012年 約37%
 2014年 約35%
 2016年 約30%
と低下が続いています。

実効税率から計算すると、
2011年以前と比べて企業の税引後利益は、
約16%増加することになります。

上場企業で利益が安定している
内需企業3社の経常利益と純利益から、
実効税率を概算してみます。
(2013年以降)

■<9432>NTT
9432

■<9843>ニトリ
9843

■<2782>セリア
2782

※数値は会社予想ベース(一部独自推定もあり)です。

実効税率が低下することで、
最終利益の割合が増えている
ことが分かります。

マイナス金利下の現在、
銀行にお金を預けたところで、
利子はないのも同然ですが、
上場企業の株式を購入しておけば、
法人減税を考慮すると、
直近5年間で「理論株価換算2.56%」
の恩恵があったことになります。

残った利益は配当として株主還元されたり、
内部留保となって企業競争力を高めます。

 * * *

ところで日本の法人税は安いのでしょうか?
実は決して安い方ではありません。

グローバル経済では企業は国を選べますから、
法人税が国際競争上、重要な要素である
ことは言うまでもありません。
各国の法人実効税率を比べると・・
 アメリカ:約40%
 フランス:約33%
  ドイツ:約30%
   中国:約25%
 イギリス:約20%
となっており、日本は減税後でも、
まだ先進国では真ん中くらい。
イギリスより10%も高くなっています。
財務省HPより:http://www.mof.go.jp/tax_policy/summary/corporation/084.htm

現在、先進国の中ではアメリカの
法人税が最も高い水準にありますが、
トランプ大統領は法人税を40→20%に
引き下げる大胆な改革案を出しています。

現在の米国株高には、このような法人減税改革を
織り込んでいる側面もあり、
世界的な株高に「国際的な法人減税競争」という
背景があることは興味深い点です。

そして、日本の法人税についても、
さらなる減税圧力がかかるとみて
間違いないでしょう。

この法人減税メリットを最も享受できるのは、
株式への長期投資なのです。(笑)

「国策に売りなし」ですね。

ありがたいことです。

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2017.10.22

【はっしゃん】理論株価と長期投資

今日は、はっしゃんが銘柄分析に使っている
理論株価の仕組みについて紹介します。

はっしゃん式理論株価は、
下の式で計算しています。

理論株価=資産価値+事業価値
 資産価値=BPS×割引率(自己資本比率により割引評価)
 事業価値=EPS×ROA×150×財務レバレッジ補正

まず、資産価値は企業の1株純資産をベースに
自己資本比率で割引評価します。
 80%以上:80%
 67%以上:75%
 50%以上:70%
 33%以上:65%
 10%以上:60%
 10%未満:50%
日本株の自己資本比率は40%程度なので、
平均するとBPSの65%評価です。
また、日本株の平均PBRは1.3倍程度なので、
およそ半分のウェイトを資産価値で評価します。

 * * *

次に事業評価ですが、
 事業価値=EPS×ROA×150
で評価しますが、次のように変形できます。
 事業価値=PER15倍×ROAの10倍
日本株の平均PERは約15倍。
同じく平均ROAは5%程度なので、
PER15倍の50%。
つまり、残りの半分のウェイトを
事業価値で評価していることになります。

また、事業価値計算時のROA上限は、
20%としていますので理論株価のPER上限は、
ROA20%以上の優良銘柄で
 15×2倍=PER30倍
となります。

さらに資本効率によって財務レバレッジ補正
 財務レバレッジ補正=1/[0.66<=(自己資本比率+0.33)<=1]
が適用されます。
 レバレッジ1.5倍以下:1倍
 レバレッジ2倍:1.2倍
 レバレッジ2.5倍:1.36倍
 レバレッジ3倍以上:1.5倍

このように事業価値はROAによって、
PER0~30倍の範囲となり、
さらにROE(財務レバレッジ)によって
PER0~45倍に補正されます。

そして、事業価値のさらに2倍を
上値メドとして理論上限に設定します。
理論上限の範囲はPER0~90倍です。

結局、理論株価が何をしているかというと、
市場の行き過ぎた評価の補正ですかね。
買われすぎた価値を売られすぎた価値に付け替えて、
長期的にみて妥当範囲に修正します。

 * * *

最後にもう1つ評価率があります。
理論株価は最初は、上の式まででした。
当初は、株価を含む指標を対象外とし、
純粋に財務指標だけから計算していましたが、
リーマンショックを経験し、この考えを捨てました。

恐慌時には決算より前に株価が先行暴落し、
直近決算が黒字のまま倒産してしまいます。
決算で財務指標を確認では間に合わないのです。
そんな理論株価に価値はありません。(笑)

評価率はPBRで評価します。
 1.00倍以上:100%
 0.67~0.99倍:95%
 0.50~0.66倍:90%
 0.34~0.49倍:80%
 0.21~0.33倍:50%
 0.04~0.20倍:5~25% ( (pbr / 5 * 50) + 50 )
 0.00~0.03倍:0.5~2.5%( (pbr - 1) * 10 + 5 )

 * * *

なお、はっしゃんが理論株価を
利用しているのは長期投資目的です。

需給が優先する短期投資では、
理論値より上か下かは、あまり関係ありませんが、
短期的に上昇している銘柄も
長期的には理論値に収斂します。

3年、5年スパンで理論株価が
上昇し続ける銘柄に長期投資しておくと
株価も連動して上昇する。

長期投資でも理論値より上か下かではなく、
右肩上がりで株価と理論値が連動して
上昇していることが重要です。

※なお、EPSは銘柄によって純利益ではなく、
 経常利益×実効税率で計算しています。

ご参考になりましたら幸いです。

ありがたいことです。

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2017.10.14

【はっしゃん】マネジメントと長期投資

長期投資をマネジメント視点で
考えてみましょう。

いちばんよい状況は、
「すべてがうまくいっており、
 何もすることがない」
状況です。

逆に避けなければならない
いちばん悪い状況は
「手詰まりになっていて
 何もできない」
状況です。

実のところ、
「どちらも何もしない(できない)」
わけですよ。(笑)

では、2つの違いは何か?
それは、
「切るべきカード」
を持っているかどうかです。

 * * *

前者は、すべての銘柄が含み益、
業績もシナリオ通りに推移して、
余裕資金も確保しており、
何らかのイベントが発生するまで
何もすることがない状況。

よい状態でインシデントが発生しても、
切るべきカードはいくらでもあります。

このよい状態を維持するために、
分析したり、リスク管理をする
これが長期投資における
マネジメントだと思います。

 * * *

逆に後者の状況は、
ほとんどの銘柄が含み損となり、
業績も把握できておらず(笑)
追加する資金もなく、
もう運を天に任せるしかない状況。

最悪の状況に残されたカードは、
すべて損切りして、
退場するくらいでしょうか。(笑)

最悪の状況に追い込まれないために、
ある程度の犠牲を払ってでも
戦略的優位を保つように努めるのも、
長期投資のマネジメントですね。

 * * *

すべて計画通りのシナリオであれば、
マネジメントなんて不要ですし、
誰でも成功できるはずですが、
ほとんどは、そうなりません。

マネジメントの99%は例外処理。
シナリオ通りに進まなかったとき何をすべきか。
どうやって復旧するか。
ここが勝負の分かれ目です。

そのためのルール、リスク管理。
マネジメント力、メンタルコントロール
自分を戦略的優位におくこと。

 * * *

そして、戦略的優位は何かというと、
・実現利益、含み利益とリスク許容度
・潜在的な期待利益と確実性
の担保ですね。投資ですもん。

また、そのためのマネジメントは、
・戦略的優位のためのリスク管理
・利大損小オペレーション
となります。

簡単に言うと「損切り」はしておけ(笑)
ということです。

ありがたいことです。

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2017.10.04

【はっしゃん】3年固定ルールと長期投資

時間を制する者が長期投資を制する。
長期投資の最大の武器は「時間」です。

売買判断力や銘柄分析力には個人差がありますが、
時間はすべての人に等しく与えられています。

あなたが売買や分析の達人でないのなら
1銘柄だけでもよいので期間固定ルールを
試してみてはいかがでしょうか?

 * * *

はっしゃんが短期投資から長期投資に転向したとき、
長期投資の練習に3年固定ルールを採用しました。

それは、
「とにかく3年間は売らない」
という単純なものです。
(ただし、損切りルールは優先)

最初は長期投資のつもりでも
「ちょっと大きく上がった」
「逆に下がりそうになった」
「あるいは何ヶ月間も動きがない」
ことで、売りたくなっていませんか。

保有期間ルールの概念を持っていないと
そのようになるのが普通です。

長期投資を目指すなら、
期間固定ルールは試してみる
価値があると思います。

例えば、マラソンと100m走では
練習方法は違いますよね。
「最初に投資期間の方針ありき」
というのも1つの練習方法です。

まっとうな成長企業に投資していれば
企業価値は長く保有するほど高くなります。
3年間の成長プロセスを株主として
体験することは、とても大切なことです。

実際にやってみると分かると思いますが、
3年間、株価が買値を下回らない企業を
探すこと自体が極めて難易度が高いものなので、
とても勉強になります。

3年間やってダメだったら、
選んだ銘柄が間違っていたと思って
やり直せばいいじゃないですか。(笑)

もちろん、損切りは必要ですが、
長期投資における「時間の力」を
実体験することこそ重要だと思います。

つまり、
 「株式投資は3年満期の定期預金と心得よ」
です。
損切りできないと、元本は減りますが。(笑)


ありがたいことです。

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2017.09.30

【はっしゃん】書いて覚える投資術

皆さんも小学校の頃、ひらがなや漢字を
書いて覚えた記憶があると思います。

さて、職場で前任者から500人の
顧客名簿を引き継ぐことになりました。
責任を持って引き継ぎたい。どうしますか?

いい方法を教えます。最初に全部を印刷。
そして、名前、住所などを1人ずつ
最初から自分で入力しなおしていくのです。

一度に全部を入力する必要はないです。
50人ずつなら10日で入力できます。
入力の目的は顧客名簿を記憶として
手から頭に刻み込むことです。
小学生ではないので書く必要はありません。(笑)

見るだけでは、すぐ忘れてしまいますが、
入力すると意外と覚えているものです。
珍しい名前は印象に残るので覚えやすいです。
一発変換できないし。(笑)

入力を通して頭に入っているという感覚が
重要なんじゃないかと思います。
何かのときに「ああ、あの人!」っていう。
実は、これでスタート地点。

株式投資でも四季報や決算をみるだけの人と
自分なりに整理して入力・管理している人とでは、
実は大きな差があるかもしれませんよ。
何かのときに「ああ、あの銘柄!」っていう。(笑)
読むだけで満足していませんか?

ありがたいことです。

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2017.09.23

【はっしゃん】イチロー選手と長期投資

イチロー選手は、
ヒットを打つことではなく
いいバッティングをすること
を心がけているそうです。

いいバッティングをしても
結果が出ないこともありますが、
それは良しとする。

逆に、いいバッティングが
できていないのに
好結果になる場合は、
なぜいいバッティングが
できないのか考えて修正する。

いいバッティングを追及していけば、
結果は後からついてくるという考え方ですね。

結果で満足してしまえば、
そこで進歩が止まってしまいますし、
ヒットや打率ばかり気にしていては、
大事な本質を見失ってしまう。

株式投資における長期投資にも
似たようなところがあります。
長期投資は、将来の企業価値を追求するゲームです。

あくまでベースは企業価値であり、業績です。
株価は業績の後からついてくるという考え方ですね。

株価は投資成績という結果をもたらしますが、
結果で満足してしまえば、
そこで進歩が止まってしまいますし、
株価や材料ばかり気にしていては、
大事な本質を見失ってしまう。

ここ数年は結果の出やすい環境でしたが、
「いいバッティング」を心がけたいものです。(自戒)

ありがたいことです。

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2017.09.16

【はっしゃん】ダイヤ原石と長期投資

長期投資で成功する方法の1つに
ダイヤ原石を見つける方法があります。
この方法が難しいのは、
原石がダイヤの形をしていないからです。

そりゃ、本物のダイヤが落ちていたら
誰でも拾いますよね。
でも、ダイヤ原石は 「石ころ」にしか
見えないのです。

新興市場は「石ころ」を集めてきて
将来のダイヤモンドだ!
と言って売買しているところです。
安く買えますが偽物だったら大損です。

本物のダイヤは時間をかけて磨くと、
どんどん綺麗になり人気がでます。

5倍、10倍になるダイヤもありますが、
とても長い時間が必要になるので
多くの人は少し儲かると売ってしまいます。

かつて自分が投資していた銘柄を
見直してみてください。
数倍以上のダイヤもあるかと思います。

よい品を見つけたら手放さず、
できるだけ長く付き合うことが肝要です。
続けることで本物を見る目も養われます。
光っているダイヤは、お金持ちにまかせて、
磨けば光りそうな「石ころ」を探しましょう。

ありがたいことです。

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2017.09.10

【はっしゃん】理論と実践の違い

今日は理論と実践の違いについて

「写真入門」という本を読んでも、
それで写真撮影が上手くなるとは限らない。

「フォークボールの投げ方」という本を読んでも、
誰もがフォークボールは投げられる訳ではない。

何が足りないのか?
練習、失敗からの学び、繰り返し、実践。

本なんか読まなくても、
練習すれば誰でも自転車には乗れる。

株式投資の本はたくさんあるが、
読むだけでは役に立たないと思った方がよい。

読んだ後で、何をするかの方が重要だし、
新しいことを始めれば、失敗して当たり前。

投資に必要なことは見せかけの知識ではない。
それを会得するための練習、失敗の積み重ね。

つまり、実践>理論です。(笑)


ありがたいことです。

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