(54)平均日販

2005.12.11

【はっしゃん】薬王堂の地区別日販

今日は、少し古いデータになりますが、
薬王堂の中間決算から
地区別日販を分析してみます。

日販分析でも何回か言っているように
売上と全店舗営業日数が分かれば、
日販は計算できます。

下の表が薬王堂の
今期の新店の一覧表です。

3385sinten0512

これらの情報を元におなじみの
日販を計算するわけですが、
薬王堂の場合もトップカルチャー同様に
地区別売上高が公開されていますので、
地区別に営業日数を計算すれば、
日販を地区別に集計・分析することが
可能になるわけです。

3385nippan0512

今回の地区別売上は、中間決算のデータなので
営業日の計算も上期のものだけを使います。

なお、トップカルチャーについては、
今期予想もしましたが、
IPOの薬王堂は情報が少なすぎて
予想できないため実績値のみを
公開することにします。

数字だけではよく分からないと思うので、
それをグラフ化したのが下図です。

3385nippangraph

これを見ると、本拠地である
岩手県の日販が非常に高く
薬王堂の収益を支えていることが
よく分かります。

逆に、新店が多く固定客の少ない
青森、秋田、宮城の3県は、
売上不振のように思いますが、
昨日のトップカルチャー同様に
むしろ、これから大きく伸びる
余地があると考えられます。

薬王堂は、足下の業績も
そもそも絶好調ですが、
上の日販を見る限りは、
まだまだ店舗に客がつく余地があり、
当分は、既存店の好調が続くことが
予測できるかと思います。

ちなみに上の数値は、
わたしが推測していたものと
いい意味で大きく違っていました。

やはり分析はしてみるものですね。(笑)
新店売上が予想より遙かに低いです。
(わたしは、全くの素人なんですが。)
この数字だと7割弱くらいの水準ですかね。

これを元に店舗売上をシミュレートすると
新店の日販:80万
2年目日販:92万(前年比115%)
3年目日販:105万(前年比115%)
4年目日販:122万(前年比115%)

という感じになるのでしょうか。
新店を出せば、その後3年くらいは、
既存店は15%成長が期待できる
ということになると思います。

ちなみに、薬王堂の損益分岐点は、
日販105.7万円なので、(下表)
黒字化は3年目から
ということになりますかね。
※ど素人の推測です。(注意)

3385bunkiten

このように、地区別日販で
薬王堂の成長余地を見る限りは、
今後もしばらくは業績好調が続く
可能性が高いと思います。

何はともあれ、月次情報での
業績チェックが基本です。

ありがたいことです。

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2005.12.10

【はっしゃん】トップカルチャーの地区別日販

今日は、トップカルチャーの決算書から
地区別日販を分析してみます。

日販分析で何回か言っているように
売上と全店舗営業日数が分かれば、
日販は計算できます。

下の表がトップカルチャーの
最近5年間の新店の一覧表です。

7640sinten0512

300坪以上の大型店を中心に
積極出店しているのが
よく分かると思いますが、
この表で開店日と期末の締め日から
年度の営業日数を計算しています。

例えば、本日オープンの横越店は、
今年325営業日になるわけです。

これらの情報を元におなじみの
日販を計算するわけですが、
トップカルチャーの場合、
地区別売上高が公開されていますので、
地区別に営業日数を計算すれば、
日販を地区別に集計・分析することが
可能になるわけです。

7640nippan0512

2006年は、会社予想の数値や
公開されている情報から
はっしゃん独自に予想してみました。

数字だけではよく分からないと思うので、
それをグラフ化したのが下図です。

7640nippangraph

これを見ると、関東地区の不振が
明らかになりましたね。
長野や新潟は、比較的堅調ですので、
問題は実にシンプルなんですよ。

関東地区は、2004年7月から
新店を立て続けにオープンしていて、
この立ち上がりが苦戦を強いられた
ことが大きな要因だと思われます。

トップカルチャーも少し前まで
長野は同じように苦戦していましたが、
現在では稼ぎ頭になっています。

トップカルチャーに限らず、
ラウンドワンや99プラスを
みてもわかるように、
大量出店直後の年は、
売上的に非常に厳しいのですが、
新店が新しい既存店となる
2年目以降は、売上の拡大に
大きく貢献します。
(順調に立ち上がっていればですが。)

つまり、トップカルチャーの今期は
関東の既存店にかかっている
ということになるわけです。

会社の売上目標が
 前年比:117.2%
に対して11月の売上が
 全店:115.3%
 既存店:99.5%
ようするに、既存店売上高が
100%程度の水準を維持すれば、
いいわけですから、
関東地区の売上が拡大すれば、
前期とは逆に今期はむしろ強い数字が
期待できると見ています。

特に昨年パッっとしなかった
2月以降は、かなり期待できると思います。
何はともあれ、月次情報での
業績チェックが基本です。

ありがたいことです。

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2005.11.07

【はっしゃん】薬王堂の日販分析

今日は、新たに購入した
3385 薬王堂の月次情報から
平均日販を計算し、
今後の業績見通しについて
分析してみたいと思います。

先日の決算発表と売買判断の記事で
以下のように書いております。

>月次情報を公開している小売業投資の場合、
>中間、四半期決算というのは、
>独自に分析している業績予想を
>確認する場でしかありません。
>通常は「おおむね予想通りの結果」
>で終わりだと思います。(笑)

具体的に、どのように分析しているのか
というと、まず下の表をみてください。

3385_g101

この表は薬王堂の月次売上情報に
今期オープンした新店情報を加えたものです。
月次の売上が重要なのは当然ですが、
同じように重要なのが新店と開店日です。
開店日が分かれば新店の営業日数が
計算できるからです。

先月の99プラスの日販分析では、
新店数が多いので簡易法で分析しましたが、
薬王堂は完全分析でやってみます。

さて、薬王堂は年中無休なので、
通常のフル営業店舗の場合は、
 営業日数=店舗数×カレンダーの日数
になります。

ただし、新店や退店の場合は、
途中から営業することになるので、
正確な開店日や閉店日を計算しておく
必要があります。

例えば、秋田茨島店は3月25日オープン
ですから、3月の営業日数は7日間です。
それ以降の営業日数はカレンダー通りです。

薬王堂は、上期に6店、下期に9店の
新店を開店させる予定なので、
これらの営業日数を計算していきます。

そうすると、上段・下段の右下の
赤色のセルのように、全店舗の営業日数が
正確に計算できます。
また、全店舗営業日数をカレンダー日数で割れば、
期間中の実稼働店舗数が計算できます。

薬王堂の上期の場合は、
 全店舗営業日数が11,545日
 期間中の営業日が184日
なので、実稼働店舗数は、
 62.74店舗
です。
実際の期末店舗数は、
 66店舗
なので、期末店舗数と
実稼働店舗数には、約5%の差があります。

新規出店に積極的な成長企業ほど
この差が大きくなりますが、
この5%の誤差を埋めるために
このような面倒な計算をしているわけです。

そして、全店舗営業日数が計算できれば、
平均日販が計算できます。
 日販=売上高÷全店舗営業日数
また、99プラス編では割愛していましたが、
同様に1店舗1日平均販管費も計算できます。
 平均販管費=販管費÷全店舗営業日数
この2つの数値さえ計算してしまえば、
業績は、Excelで一発に計算できます。
それが下の表です。

3385_g102

上の表は薬王堂の中間決算短信から
売上、粗利、販管費、利益などの
情報を抜き出してきたものと、
それらを全店舗営業日数で割って
1店舗1日あたりの数値を計算したものです。
なお、売上と利益の関係については、
小売業投資のすすめの記事で
簡単に説明をしてあります。

こうすることで1店舗1日平均の
数字で業績を見ることができます。
薬王堂の1店舗売上は1日110万円。
この110万円という数字が日販です。

日販110万円に対して
売上原価は84.6万円。
粗利(売上総利益)は26万円。

経費である販管費は21万円かかっていて、
それを引いた営業利益が5万円です。
1店につき毎日5万円儲かるわけですね。
税金を引いた純利益は3.3万円です。

薬王堂はIPOなので情報が少ないのですが、
この上期日販と平均販管費を流用して
下期の業績も予測できます。

前期の日販があるともっといいのですが、
上期の既存店が前年度比100%なので、
それほど誤差は出てこないと思います。

薬王堂の日販は110万円ですから、
これに下期の全店舗営業日数をかければ、
売上は計算できるというわけです。

ここで、最初の表に戻ってみてください。
薬王堂は、下期に9店舗を開店する予定ですが、
赤色のセルにあるように10月~11月上旬で
既に8店舗を開店済みですから、
営業日数は新店8店分までは計算可能です。

そこで上期と同じように
下期の全店舗営業日数を計算して、
これに上期から流用した日販をかけると、
下期の売上高が計算できちゃいました。
上期と下期を足した通期予想が、
いちばん下の「はっしゃん予想」です。

なお、下期の日販は110万円から
111万円に増やしてあります。
(赤色のセル部分です。)
理由は、下期9月の既存店が107.2%と
絶好調だったからです。
この+7.2%分を6ヶ月に割り当てると
各月で約1%のプラスになります。

このように計算していくと
まだ新店1店舗を残した状態で
はっしゃん予想の売上が会社予想を
既に1.6%も上回っているのが
分かると思います。

同じように販管費も計算するのですが、
販管費は、固定費といって売上ではなく、
お店の数や営業している期間、
つまり、全店舗の営業日数に比例します。

1店舗1日の平均販管費は21万円なので、
これに下期の全店舗営業日数をかけると、
下期の販管費も計算できました。
(実際にはもう1店舗分、増えます。)

このようにして、売上、粗利、販管費から
下期の利益を計算していくと、
純利益は会社予想比+25.7%
というサプライズのある数字になりました。

妥当株価をPER15倍とすれば、
現在の会社予想では66.6万円ですが、
83.7万円になる計算ですね。(笑)
これなら、時価の70万円は、
割安なんじゃないかなと思います。

ちなみに、実際の計算は赤いセルの数値
101.0%を変更するだけで
純利益からPER15倍の妥当株価まで
すべて一発で計算できるようになっています。
 利益 = 粗利 - 販管費
という単純な方程式で計算しているからです。

このように新店や月次情報から
決算結果は、おおむね予測できます。
また、四半期、中間期の決算で
粗利率や販管費に補正をかけますから、
本決算の予測精度はさらに高くなります。

まあ、素人のいいかげんな分析ですけど、
少なくとも、わたしは薬王堂に投資してみる
価値はあるかなと思いました。

特に直近10~11月は新店オープン効果で
全店売上高は、当然いい数字が出てきます。
前月のように既存店の好調が続けば、
ビッグサプライズになるかもしれないですよ。
薬王堂は、来週が10月月次情報の
発表ですから、今は短期でも長期でも
妙味があるタイミングというわけです。

個人的には、会社予想がちょっと低いのが
気がかりではあるんですけどね。
これが、ヴィレッジVのように
意図的に低い数字なのか、
何らかの経費が下期に必要なのかが
いまのところ分からないんですよ。
IPO費用とかなんでしょうか。

さて、今回わたしの薬王堂への
投資金額は1100万円です。
しょせん机上論でしかありませんが、
わたしは、この自己分析で納得し、
安心して投資をしています。

結果は成功でも失敗でも
別にどちらでもいいです。
まあ、損しない方がいいんですけど、
自分自身が納得できたら
それでいいんじゃないかと思います。

ありがたいことです。

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2005.10.16

【はっしゃん】99プラスの日販分析

今日は先日下方修正を発表した
99プラスの業績動向について
もう少し詳しく分析してみたいと思います。

早速ですが、2005年4月~9月の上期売上と
店舗数の推移を集計した表です。

g3338_0509

99プラスは、月次情報で
新店を含む店舗数を公開しています。
これを見ると、
 1Qに102店舗。
 2Qに59店舗
の新店をオープンしたことが分かります。

今回は、この情報を利用して
1店舗あたりの平均日販を計算して、
実際のところ、99プラスの業績は
どうなのかを分析してみます。

日販は、1店あたりの1日の売上金額です。
この推移をみることで、全店売上高や
既存店売上高だけでは知ることができない
好不調を売上金額として捉えることができます。

日販の計算方法(簡易法)は次のようなものです。
・新店、退店店舗を0.5店舗とし、実質営業店舗数を算出。
・各月の営業日数と実質営業店舗数をかけて全店舗営業日数を算出。
・売上÷全店舗営業日数=日販となる。

実際は、全ての新店についてオープン日を調査して
より詳細な分析も可能なのですが、
(わたしは、トップカルチャーはそこまでやっています。)
期間中の99プラスの新店は、160店もあるので、
ちょっと勘弁してください。(笑)

平均すれば、開店当月の営業日数は
全営業日の半分くらいだろうということで
0.5店舗と計算しています。

この簡易法で、全店舗営業日数を算出してみると、
 1Qまでが1776日
 上期までが3791.5日
になります。

そして、決算発表の数字から
1Qの売上高と先日下方修正があった
中間期の予想修正売上高を持ってきて
全店舗営業日数で割ると日販が計算できました。
 1Qが46万8千円。
 2Qは44万4千円。
 上期合計で45万5千円。
既存店売上高が不振になった2Qが
特に良くないことが分かります。

原因は野菜の価格軟化による客離れなので
これは、下期は厳しいことになりそうだな。
ということになるわけですね。
じゃあ、前年度の下期はどうだったか?
というのが下のもう1つの表です。

g3338_0503

こんな表を作って半年も
99プラスの買いチャンスを
待っていたわけですから、
わたしも暇なものです。(笑)

同じように簡易法で日販を計算すると、
 3Qが47万2千円。
 4Qは43万7千円。
 下期合計で45万4千円。
去年の3Qは野菜高騰で絶好調でしたが、
4Qは、意外にも今上期より日販が少ない
ことが分かると思います。

このあたりは、今期から酒類の導入を
すすめるなど単価アップ施策が
効いてきているのかもしれません。

半期で比べてみると
 上期合計が45万5千円
 前年下期は45万4千円
ですから、3Qは非常に厳しいとしても
半期単位では、なんとかなりそうな
数字でもありますよね。

ところが幸いにして下方修正があり(笑)
3Qは、これから最悪10%近く日販が落ちていきます。
特に11月の月次情報が発表される
12月あたりが99プラスの正念場というか、
買いチャンスになると思っています。

いかがでしたか?
このように、平均日販は業績分析や
株価動向の予測に非常に有用なので、
わたしは投資先を月次情報公開企業に
限定しているのです。

ありがたいことです。

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